「トイレ歴史学」構築への号砲:トイレ噺(19)

 このところ地下鉄で読んでいたのが、湯澤規子『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか:人糞地理学ことはじめ』ちくま新書、2020/10/10。どういう偶然か栞がわりに挟んでいるのは、昨年8月に池袋で一か月ほど開催された「うんこ展」の色鮮やかな入場券なので、ぶり返した三密の地下鉄で優先席に着座して読んでいると、隣の人のささやかな動揺を感じることできて、とても幸せである。

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 本書の白眉は、筆者の専門の成果が再述されている第4〜6章であろう。私的に今のところ一つだけ注文があるのが、落とし紙を論じた第7章で、トイレットペーパーとティッシュの区別が若干曖昧であることくらいである。いや、水溶性かどうかということに言及してくれてたらよかったのだが。

 著者は自らの研究を「人糞地理学」と命名されているが、私もそれにあやかって、遅ればせながら「トイレ歴史学」を構築したいものと思った。なので、ググってみたら、まだお台場で「UNKO MUSEUM TOKYO」をやっているらしいので、この博物館に見学に行かなきゃ、と本気で思ってる。

 それにしても賑やかなことだ。↓ 老人には頭がクラクラする。大丈夫だろうか。

https://unkomuseum.com/en/tokyo/
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