月別: 2020年3月

世界キリスト教情報第1523信:2020/3/30

= 目 次 =      
▼教皇、無人のサンピエトロ広場で異例の祝福とメッセージ      
▼教皇、25日に全世界で「主の祈り」を呼び掛け=新型ウイルス感染      
▼イタリア北部で聖職者が相次ぎ死亡、医師の死者数超す      
▼米牧師、州の集会禁止令無視し1000人規模の礼拝      
▼ソウル市長「礼拝に参加した信徒も罰金最大300万ウォン」      
▼「世界水の日」にWCCが「手洗いの重要性」について「考察」発表      
▼独オーバーアマガウの「キリスト受難劇」2022年まで延期      
▼ジョセフ・ロウェリー牧師死去、米公民権運動の指導者

 ここでは3番目の記事だけ転載する。

◎イタリア北部で聖職者が相次ぎ死亡、医師の死者数超す  
【CJC】イタリア北部で、危篤に陥った新型コロナウイルス感染者らの臨終の際、祝福を与えた司祭少なくとも28人が3月19日までに、ウイルス感染により死亡した。亡くなった司祭の半数以上は80歳を超えている。一方、最も若年の司祭は54歳だった。カトリック系の『CNA通信』などが同日伝えた。  
 カトリック司教協議会発行の日刊紙『アベニーレ』は19日、新型コロナウイルスの感染が拡大して以降、同国北部で司祭30人が亡くなったと伝えた。このうち、少なくとも28人は新型コロナウイルスの感染が原因という。  
 ベルガモ教区では、同日までに新型コロナウイルス感染症により少なくとも司祭10人が死亡している。同教区は、新型ウイルスが最も猛威を振るっている地域。  
 同紙は、聖職者や教会員の死者数が「あまりにも多く、数えるのは難しい」と報じている。  
 司祭の死者が出ているのは、パルマ、ピアチェンツァ・ボッビオ、クレモナ、ミラノ、ロディ、ブレシア、モンフェラート、トルトナの各教区。このうちパルマ教区では6人、ピアチェンツァ・ボッビオ教区では3人が亡くなっている。さらに多くの聖職者らが、新型ウイルスに関連して亡くなったとの情報もある。  
 イタリアでは現在、結婚式や葬儀も含め、公開の宗教儀式は禁止されており、亡くなった司祭の葬儀は関係者のみで行われた。  
 伊ANSA通信による19日時点の集計では、新型ウイルスにより死亡した医師のは13人とされており、カトリック聖職者の死者数の多さが際立っている □

 最後に、関連で以下の情報を付け加えておこう。

 教皇「主よ、目を覚ましてください」http://blog.livedoor.jp/wien2006/archives/52271073.html

サンピエトロ広場で新型コロナの終息を一人祈るフランシスコ教皇(2020年3月27日、バチカンニュース公式サイトから)

 ご多分に漏れず便乗商法も当然繁盛しているようだ:新型コロナが変えた欧州の「犯罪図」http://blog.livedoor.jp/wien2006/archives/52271016.html

 またまた中国の「マスク外交」もしたたかなようだ:http://blog.livedoor.jp/wien2006/archives/52271232.html;http://blog.livedoor.jp/wien2006/archives/52271542.html

 感染者がイタリアを抜いたスペインでは:父の人工呼吸器、電話で「若者に回す」 命の選別に絶望https://digital.asahi.com/articles/ASN4473VBN43UHBI00B.html?ref=mor_mail_topix1

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集団免疫獲得に向けて歩む日本の未来

 ウェブではすでに出始めているが(https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/032400186/)、未だマスゴミとインフォデミックの目くらましで政府や有識者が口を閉ざしていることに、英国では3/13に「集団免疫」戦略を公表していた件がある。それは都市封鎖とは真逆の、しかしワクチンがない現状では、どう考えてもその方策が一番効果的な人類生き残り策なのであるが(マクロにみるとこれまでもそうだったし、今回だって実際そうでしょ)、それだと英国で200万人が死ぬという予測も同時に出してしまったせいで、抗議が殺到したらしく5日後に表面的には撤回されてしまった。しかし、その後英国政府がやっていることはそれの継続なのであって、これは中国や日本も同様である。たぶん専門家や政治家はだんまりを決め込んで意図的にその方向でやっているといっていいだろう、という田中氏のウェブサイトが面白い(http://tanakanews.com/200329virus.htm)。彼はやっぱり乱世の評論家だと思う。

 で、思うのだが、ひょっとしてこの集団免疫により、思いの他簡単に今回の感染症が収束(幾度か反復するので、終熄ではない)する可能性もあるのではないか。首相や都知事をはじめここぞとばかりやたら危機感を煽るような過剰な言動(もちろん短期的には選挙目当てであるが、それは横に置いといて)の動きは、ひょっとすると収束を見越して、この機会に危機管理と称してがんじがらめの監視社会実現を目指す動きを視野に入れているのでは、というわけだ。すでにそれを危惧するコラムも出始めている。ま、私が補佐官とかの職分にあったなら当然それを視野に入れて構想・進言する、と思うからだが。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57374690Y0A320C2000000/?n_cid=NMAIL006_20200330_H

 ま、それにしても安倍さん、口先でお約束するだけで、マスク一つ公約(口約?)が果たされていない。その場しのぎにごまかしばかりだ。

【追伸】我が国はなし崩し的にその道を歩んでいるが、スウェーデンは意図的にそれを実施している、という情報を得た。結果は後世の歴史が答えるだろう。https://toyokeizai.net/articles/-/344114?utm_source=morning-mail&utm_medium=email&utm_campaign=2020-04-15&mkt_tok=eyJpIjoiTmpNMFltUXhZMlF3TlRjeSIsInQiOiJ0TG9rZWRHT2lzVklTOVFhb2hWcUJPTGNKNG5abCtOTVV6VkI5TzJ5dVhjbGJyMW8wNmlSSHNcLzU5WVNld01ta3h5WTh3QTg3N1k0QjdiOXFtNExFUmJwSHNCZjYyV3lxSkpWR0FWZVRRZXhHcUNYSHhyNjBcLzNUUHptS05EQkx2In0%3D

 トランプも安倍も、ワクチンがどうのこうのと言っているが、サースにしてもマーズにしてもワクチンはできていないまま。開発成功以前に沈静化したからだ。愚民はもうそんなこと覚えてもいないとたかをくくって空約束しているのは見え見えなのだが。https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/041400234/?n_cid=nbpnng_mled_html&xadid=10005

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古代ローマの感染症:(3)疫病と人種差別

 私はいい時代に長期滞在していたのだろう、イタリアで表だって東洋人として差別された記憶はない。コンドッティ通りで日本人どもが行列して買い物に狂奔し呆れられていた時代。私もひったくり(ターラント)やスリ(ローマ)、パスポート(ナポリ)泥棒に遭ったことはあるが、これは旅行者=金持ちと見られての被害だから、むしろ光栄だったのだ(と思っている)。まだもっぱら貧民層の中国人流入時代であり(このころ流入チネーゼは貧相な衣服なので一見して判別できた。今はそれができない。むしろニコンD3あたりをフル装備でこれ見よがしにぶら下げていて、私は羨望の眼でみたものだった)、韓国人も目立たなかった。30年前に目についた最底辺労働者は、北アフリカ人(チュニジア、モロッコ)やフィリピン人だった。そう黒人もいたが、彼らは悪いことせずもっぱら路上行商だったなあ。バングラデシュ人が多くなったのは20年前あたりからだったか。

 どこかでしゃべったり書いた記憶があるが、30年前に、アヴェンティヌス丘のサン・サビーナ教会を見学したあと、テヴェレ川を見下ろす見晴台から夕暮れなずむサン・ピエトロ方面を眺めていたら、聞き慣れない女性たちのお喋りが背後から聞こえてきた。そちらを見ると、数台の乳母車を連ねて、ベンチに座ってタガログ語でてんでに喋っている数名のフィリピンさんたち。乳母車の中はイタリア人の赤ちゃん。そうか、ローマでイタリア人の赤ん坊を育てているのは、安い賃金で雇用されているフィリピン女性なんだ、しかしタガログ語聞いてどんなローマ人に育つのやらと思って、ふとひらめいたのは、そうだ! 古代ローマ人を育てていたのは奴隷女だったのだ! ということだった。今も昔も異民族労働を享受して少しも動じないのが富裕層のイタリア人、というわけ。そういえば思い出したが、街を歩いているイタリア人老女の手を取って散歩させているのも一見して分かる多くがフィリピン人女性で、これは数年前私の母がヘルパーさんの世話になるようになって、だいたいは同胞女性だったが、東京練馬区でちょっとたどたどしい日本語の女性もいたりして、なるほどなと納得した次第。

 それほどにイタリア人の日常生活に溶け込んでいても、しかし異常事態になると、誰もが疑心暗鬼になる。こうして疫病流行時には、当然のようにフン族、蒙古人以来の黄禍思想が頭をもたげてくる。これが震源地がアメリカだったらどうなるだろう。アメリカ発祥なのに未だ「スペイン風邪」と表現して居直っている厚かましい彼らのことだ(スペインは抗議しないのだろうか)。どうしたっていずれかの劣等民族になすりつけるに違いない。

 「コロナショック 差別の“感染力”ウイルス以上 イタリアで、米国で 噴出するアジア人蔑視」:https://mainichi.jp/articles/20200323/dde/012/040/019000c?cx_fm=maildigital&cx_ml=article

 この2月に私が地下鉄の豊島園駅に向かっていて体験したことだが、マンションから出て車道横の二人並ぶのがせいぜいの狭い歩道を歩いていたとき、なぜか咳き込んでしまった(ちなみに私はマスクをしてました:花粉症なんで)。と、向こうから歩いてきていた若い同胞3名の男性がぎょっとして立ち止まり、塀と車道に身を寄せて、私の目の前には悠々すれ違える空間ができたのであ〜る。こりゃいいや、今度満員の地下鉄でやってみよう、という着想が湧いたのは言うまでもない。

 しかし、あれもこれもまだ最初だからのような気がする。これ、黒死病みたいに蔓延してきたらどうなるだろう。たぶんそれどころではなくなるのでは。いや、かつてのユダヤ人のように、それ以前に東洋人は撲滅されちゃうのだろうか。

 だけど、と思う。たとえ同胞の中でさえも、日常的に学校でいじめがあり、福島原発被災者への心ないいじめもある。忘れっぽい日本人のこと、私は原爆二世だが、一世の時代には疫病扱いであり、結婚差別・就職差別もあったし、沖縄差別もあった。欧米人をあげつらう前に、自分たち自身を見直せ!といいたい。というか想定内。

 そして、166年の疫病の蔓延の時、地中海世界でどんな人種差別が生じていたのか、気になりだしている。瞥見の限りそれに触れた論文はないようだが、実際には絶対あったはずだ。これも研究者の怠慢。

【追記】あちこちでの差別行動が流れ出している。人間とは、どう言いつくろおうが、根底的に同じ人間を差別して一向に恥じないどう猛な動物なのである。https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60192?pd=all;https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60204?pd=all;https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60184?pd=all;https://mainichi.jp/articles/20200417/k00/00m/040/323000c?cx_testId=81&cx_testVariant=cx_2&cx_artPos=0&cx_type=trend&pid=14613

 最後のなんか、日本での日本人への仕打ちです。私も故郷に疎開したら、どうなることやら。ま、自衛はしないといけないだろうけど。

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コイン・オークションから:コンスタンティヌス貨幣

 CNGのオークション465でまたもや珍しいコインが売りに出た。

 320年シルミウム造幣所打刻の、コンスタンティヌス大帝(表側:CONSTANTINVS MAX AVG)、クリスプスとコンスタンティヌス2世(裏側:CRISPVS ET CONSTANTINVS CC:SIRM)の三皇帝の肖像画を刻印したAR Miliarenseで、出品者想定価格は$7750。まず私などの手にはおえない。

 2世は正妻Faustaからの316年頃の出生で、なんと半年後の317年にシルミウムで副帝caesarに昇格されている。クリスプスは300年頃に先妻(内縁)Minervinaから生まれた長男で、同じく317年に17歳で副帝昇格された。要するに以前紹介した319年打刻の陣営図型貨幣(ブログ2019/5/15)の翌年に製作されたもの。ちなみに大帝は47,8歳であった。

 私が注目するのは、この三皇帝並置のデザインが、「ラバルム」labarum、私が言うところの「皇帝旗」にきわめて似かよっていた可能性を感じるからである。以下が、エウセビオス『コンスタンティヌスの生涯』Ⅰ.31に基づいて作成された想像図である。そこでは「皇帝の胸像と、同じく彼のご子息たちのそれ」と書かれており、複数形の息子たちの数は明らかではないが、312年の後のことなので、まず319/20年段階では上記三帝だったとしていいだろう。

 そして、以下の図は、コンスタンティノポリスの宮殿入り口門に掲げられた巨大なパネル絵の想像図である。これもエウセビオス『コンスタンティヌスの生涯』Ⅲ.3の叙述をもとに作成されたもの。

 めざといあなたは気付いたはずだ。上図のラバルムはブログ2020/1/12で紹介した「SPES」コイン裏側のデザインでもある。

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封鎖中の武漢から

 都市封鎖されてきた武漢は、4/8に解除される見通しだが、1/25〜3/25まで60日間ブログで日記を綴ってきた女性作家のインタビュー記事。これから玉石混交の多くの情報がアップされるだろう。真贋を見極めなければならない。https://toyokeizai.net/articles/-/340144

方方さん(64歳、本名は汪芳)

 「診療を求めている時に天に訴えても応答がなく、地に叫んでも返事がない時の惨状、その時の絶望感はとても深いものだった」。

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イタリアでカトリック神父の感染死亡多数

 イタリアで医師の感染による医療崩壊が報道されているが、カトリック信者の死亡時に臨終の秘跡を行うために立ち会う神父のそれ以上の死亡者数が伝えられてきている。しかし、すでに23名もの神父を失ったベルガモ教区はいったいどうなるのだろうか。

 実は、キリスト教が爆発的に信者数を拡大した紀元後3世紀において、疫病の流行の中で死者を区別せず看取った篤信の聖職者・信者が数多く死亡したが、その献身行為が多くの改宗者をもたらした、と言われている。その故事に習えというわけではなかろうが、フランシスコ教皇は、教会閉鎖に消極的と言われているが(よもや、聖職者の世代交代を促進し、不可避的な俗人登用を意図してのこととは思いたくない)、神父には老齢者が多いので、バチカンからしかるべき対応指示が出ることが早急に求められている、と私は考える。このままだと、韓国やアメリカの(韓国系)新興プロテスタント宗派と同列以下、となる。

 日本語での第一報は以下。https://www.afpbb.com/articles/-/3274860;https://www.bbc.com/japanese/52029836;http://agora-web.jp/archives/2045021.html

 イタリア語ではより多くの数字、3/25段階でなんと69名が挙げられている。https://www.avvenire.it/attualita/pagine/coronavirus-i-preti-morti-emi lia-lombardia

 関連で、読書会のメンバーから中世黒死病関係のデータを教えられた。石坂尚武『イタリアの黒死病関係史料集』刀水書房、2017年、14000円。もとは同志社大学『人文学』に連載されていた。てっとり早くは以下参照。https://note.com/wilde_recoleta/n/ne9cac12938cf

 それで初めて知ったのだが、イタリアの夏のヴァカンツァは、実は夏に活発化するネズミノミ(言わずとしれたペスト菌の仲介動物)から逃れるための,富裕層の行動が習慣化したもの、だったらしい。これは思わぬ収穫であった。

【追伸】関連のブログ 3/26,27:http://blog.livedoor.jp/wien2006/

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古代ローマの感染症:(2)アヘン常用者マルクス・アウレリウス帝

 スーザン・P・マターン女史の著作(p.226ff.)を読んでいたら、私的にとんでもない箇所に出くわした。本音ではしめしめと舌なめずりの体ではあるが。

 ディオン・カッシオスの言として「彼(マルクス・アウレリウス)は非常に小食で、常に夕食のときに取っていた。日中はテリアカという薬以外は決して口にしなかったからである。・・・その[薬の]おかげで、この[病気の]ことも他のことも耐えられたのだと言われている。」『ローマ史』72[71].6.3

 問題は「テリアカ」theriacaである。それについては、ガレノス『解毒剤について』1.1(14.4K)、『テリアカについて、ピソのために』15-16, 14.270-84Kあたりに書かれているらしいが、ずばり「皇帝のテリアカにはアヘン(「ケシの実の液」)も入っていた」由で(p.230f.)、要するにマルクス・アウレリウスはアヘン常用者だったと。この件は最近の文獻だと、Heinrich Schlange-Schöningen, Die römische Gesellschaft bei Galen:Biographie und Sozialgeschichte, Untersuchungen zur antiken Literatur und Geschichte, 65, 2003, Berlin, p.198-204で触れられている由だが、ガレノス処方のそれは3、4%で、マルクスは毎日「エジプト豆の大きさ」分の量を服用していた(『解毒剤について』1.1., 14.3K)、すなわち、一服ごとに33ミリグラムのアヘンが入っていたことになるらしい(Th.Africa, The Opium Addiction of Marcus Aurelius, Journal of the History of Ideas, 22, 1961, pp.97-102=Schlange-Schöningen, op.cit., p.202あたりの算定による)。これは生アヘンとしては少量ながら十分効果がある量だったらしい(p.231)。

ケシの実の樹液(白色)から生アヘン(褐色)の収穫

 というわけで、中毒者までには至らないが、皇帝は常用者だったということにはなりそうだが、これは一日33ミリグラムがどれほどのものかという医学的判定を経なければ結論でないものの、効果の持続のためには徐々に増量していったはずなので、さて実際にはどうだったのか、というところではある。

 となると、ストア派の賢人と誉れ高い人物の言説の背後に薬物依存という現実があったことになって(当時別に禁止されていたわけではないものの)、彼が書いていることのレベルを斟酌する上で、人間マルクス・アウレリウスの実像を追究すべき歴史学的にはとても興味あるテーマで、こういう観点からの『自省録』他の諸史料の読み直しが必要なのでは。誰かやらんかいな。

【追記】アヘンに関する簡便な論文を読んだ。最近はウェブからすぐとれる論文も多くなっていて大変有難い。M.H.ツェンク、田端守「アヘン:その薬物史と功罪」『生薬學雑誌』50-2、1996、pp.86-102。それによると、紀元後214年のローマ宮廷在庫品目録に17トンのアヘンの記録があり、312年には独特のアヘン商業組合も存在していた由(H.-G.Behr, Weltmacht Droge, Wien/Düsseldorf, 1980:古書発注中)。アヘンを精製したヘロインの耽溺者は一日に約0.6g(即ち、600ミリグラム)を必要としているとか(p.99)、17世紀の津軽の秘薬「一粒金丹」はアヘンを三倍量の米飯と搗(つ)いて丸薬としたもの(p.90)だとか(参照せよ、松木明知「麻酔の歴史:ケシの渡来と津軽一粒金丹」『日本臨床麻酔学会誌』10-5、1990、p.27によると一粒金丹は「阿芙蓉(アヘン)、膃肭臍の勢(オットセイのペニス)、龍脳、麝香、辰砂、金箔焼酎、三年酒」などで処方されていた由で、上記と内容に食い違いある。ま、混ぜ物も色々なレベルがあり、それによって価格帯もおのずと高低差があったのであろう)。

 となると、マルクス・アウレリウスは耽溺者の18分の1の摂取量となる計算になる。これがケルソスの調合で挙げられていた数字だった。

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世界キリスト教情報1522信:2020/3/23

= 目 次 =      
▼新WCCは「命を守ることを最優先に」と加盟教会に牧会書簡
▼インドネシアで司教叙階式に1000人以上集合で非難      
▼韓国、新型コロナ対応でプロテスタント教会に協力要請      
▼韓国の新型コロナ死者100人に
▼北朝鮮住民の手紙「平壌・新義州で伝染病が深刻…」      
▼韓国の教会でまた集団感染、原因は誤った消毒方法?      
▼バチカンがサンピエトロ大聖堂閉鎖      
▼教皇、無人のサンピエトロ広場に祝福、ローマ市の2教会で夕方祈る  
▼新型コロナの終息祈ってキリスト像に感染国の旗投影=ブラジル      
▼教皇、2022年に通常シノドス召集、「シノドス性」テーマに      
▼ボーイスカウトの少年らを性的虐待、仏元司祭に禁錮5年      
▼米聖書博物館所蔵の「死海文書」はすべて偽物と判明      
▼平賀仙台司教の辞任要請を教皇が受理      
▼クロアチアのザグレブでM5・3、大聖堂尖塔の一部が損壊も

 キリスト教の集会関係で懲りずに疫病感染が。ここでは、別の3点のみ紹介。

◎ 北朝鮮住民の手紙「平壌・新義州で伝染病が深刻…」  
【CJC】国境封鎖や貿易中断といった高強度の防疫対策にもかかわらず、北朝鮮の主要都市で『武漢コロナ』(新型コロナウイルス)が大流行しているとの情報が3月18日に出て来た。  
 ソウルの新聞『朝鮮日報』(日本語電子版)が報じたもので、北朝鮮向け宣教団体『韓国殉教者の声』によると、北朝鮮・新義州の地下教会信徒がこの団体に送ってきた手紙は「平壌・新義州地域に伝染病が広がり、状態が非常に深刻だ」、「飢え死にするか、伝染病にかかって死ぬか、どちらも同じの絶望状態」と伝えている。北朝鮮当局は「武漢コロナの感染者は1人もいない」と主張しているが、北朝鮮専門家らは「北朝鮮内でコロナ感染拡大の勢いはただごとではない」と分析する。  
 このような中で金正恩<キム・ジョンウン>国務委員長は3月17日、平壌総合病院の着工式に出席した。北朝鮮の複数の国営メディアが伝えている。2月下旬以来、東海岸一帯に滞在し、軍事関連の行動を続けてきたが、およそ3週間ぶりに平壌に戻った。金正恩氏は着工式で「党創建75周年を迎えて完成すべき重要な対象」と述べた。朝鮮労働党創立記念日は10月10日。□

◎ ボーイスカウトの少年らを性的虐待、仏元司祭に禁錮5年  
【CJC】AFP通信によると、フランスで、カトリック教会の元司祭プレナ被告(75)が1971~91年にボーイスカウトの少年たちに性的虐待を繰り返した事件で、プレナ被告が3月16日、禁錮5年の判決を受けた。  
 事件をめぐっては、プレナ被告が、自身よりも高位の聖職者らによって訴追から守られていたと主張し、フランスのカトリック教会を混乱に陥れていた。  
 犯行当時、プレナ被告は南東部リヨンでボーイスカウトのリーダーをしており、被害者らは7~14歳だった。  
 検察側は、被害者らの人生を「台無し」にし、保護者と教会上層部の沈黙に付け入ったとして、禁錮8年を求刑していた。□

◎ 米聖書博物館所蔵の「死海文書」はすべて偽物と判明  
【CJC】紀元前3世紀ごろに作られたヘブライ語の聖書の写本『死海文書 』のうち、米国の首都ワシントンにある『聖書博物館』で展示されていた16断片すべてが偽物と判明した。  
 『死海文書』の大部分がイスラエル政府の管理下にあるが、その断片が市場に流通、収集家などの興味の対象となっている。21世紀に入って断片が古書・古美術品市場に流通するようになり、その真正性に疑義が出され、『聖書博物館』に収蔵されていた断片も、偽造の可能性が指摘されていた。  
 調査を行ったのは美術品の真偽確認調査を行う『AFI』の創設者でもあるコレット・ロール氏たち。数々の科学的実験を経て作成された最終レポートにより、博物館収蔵の16点の『死海文書』断片すべてが偽物であることが報告された。  
レポートによれば、断片はいずれも現代になってから作られたものだったとのこと。オリジナルの『死海文書』のような羊皮紙の光沢や、洞窟で見つかったことを想定しての鉱物で汚したりするなど、明らかに欺く意図が感じられるものだった。  
 『聖書博物館』のジェフリー・クロハ館長は、「コレクションの真正性を検証するために用いられた手法は、他の疑わしい断片に光を当てるもので、さらに偽造を誰が行ったのか明らかにするために効果的」と、今回の調査が聖書考古学の分野に利益をもたらすものであったと主張している。□

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 最後の件で日本語で読めるものが出たので、紹介する。2020/3/25「聖書図書館が所蔵する「死海文書」16点、すべて偽物だった」https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/032500195/?P=1

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我ら貧民の自衛策

 こんなブログ情報を見つけた。

 「消費税の引き上げや新型コロナウイルスの問題によって経済環境の悪化が静かに忍び寄っている今、戦略的にダウングレードしていくという作業は持たない人間であればあるほど必須のものとなる。世の中が悪くなればなるほど誰も助けてくれなくなる。今から生活をダウングレードせよ。それは、戦略だ。」https://www.mag2.com/p/money/902841?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000204_sun&utm_campaign=mag_9999_0322&trflg=1

 年金生活者の私もこの線でいかないといけないだろう。即座に以下を始めさない、と。

1. 物を減らす。
2. 物は買わない。
3. 安いものを選ぶ。
4. 電気代を節約する。
5. いい人にならない。
6. つきあいを減らす。
7. 嗜好品はやめる。
8. 行動範囲を狭める。

 「分かっていても止められない」https://www.mag2.com/p/money/899779/4

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死ぬ人はもうみな死んでしまった:北イタリア

 爆発的に感染者と死亡者が増加しているイタリアでは、まずインフルエンザの流行があり、それと新型ウイルスの区別がつかなかったこと、それと重傷者用の呼吸器関係の機器が足らないせいで、死亡者が拡大している由。 挙げ句、シェンゲン協定体制(EU諸国間の国境開放)の崩壊まで云々される事態となっている。https://digital.asahi.com/articles/ASN3G7V11N3GUHBI02Y.html?iref=pc_rellink_03;https://digital.asahi.com/articles/photo/AS20200321000367.html

 その上、中国人の北イタリアへの大量入国(不法も含むと、40万人超)。https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59840?pd=all

 この事情は、これから急上昇が予想されるアメリカでも同じであろう。

 そもそも中世の黒死病も中国発生、モンゴル帝国の交易路を通じてのヨーロッパ到達だった、という有力説あり。https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59812?pd=all

 分かりやすい世界感染者数の増加グラフ:https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-51992741


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