月: 2020年8月

世界キリスト教情報第1542信:2020/8/10

= 目 次 =
▼教皇「軍拡に費やす財源を、人々の発展と環境保全のために」
▼教皇、日曜「正午の祈り」でも広島・長崎に言及
▼30年間続いた南北教会の光復節共同祈祷文、今年は実現しない?
▼韓国のコロナ新規感染者28人に、ソウル・南大門市場で集団感染
▼ベイルート爆発で各国が緊急支援、キリスト教各派も乗り出す
▼『サマリタン・パース』がベイルートに援助物資を緊急空輸
▼ロシア正教会で有名な「悪魔祓い師」が新型コロナ合併症で死亡
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最近のコロナ談議をめぐって

 感染者の統計をみてみると、第一次感染よりも第二次のほうが断然多くなっている。しかしこれは数字のアヤなのでそうあてにはできず、死者数を見てみると状況はまったく違ってくる。

感染者数
死者数

 世界の状況は、感染者総数2000万目前、死者総数72万強で、アメリカとブラジル、インドだけで、各々1000万、30万強と、ほぼ半数を占めている。その中にあって日本は現在、感染者総数5万弱、死者総数1060名となっていて、死者数は漸次的増加傾向はあるものの、現段階では未だ第二次の襲来とはいえないように思える。

 プラス的展望としては、あてにならないワクチン開発くらいしか思いつかないが、最初手探りであった新コロナも、ここ半年の追跡調査でだいぶ分かってきたことがある(以下、但し有料)。「新型コロナ 自粛不要論は正しいか」(https://mainichi.jp/premier/health/articles/20200804/med/00m/100/010000c?cx_fm=mailhiru&cx_ml=article&cx_mdate=20200805);「新型コロナ:イタリアの最新研究に世界驚愕:「世田谷=ミラノ・モデル」への期待」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/61540);「第2波は?「喉元過ぎれば熱さ忘れる日本人」の弱さ:岩田健太郎・神戸大教授」(https://mainichi.jp/articles/20200808/k00/00m/040/103000c?cx_fm=mailyu&cx_ml=article&cx_mdate=20200809)

 問題は今年の年末に例年流行するインフルエンザとの併存状況がどのように展開するか、であろう。20世紀初頭の「スペイン風邪」での死者数は全世界で4000万、5000万、一説では1億ともいわれているし、日本では約38万ないし45万とされているので(http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/pandemic/QA02.html)、現段階に限ってのことだが、かなり押さ込んでいるわけだが、それがどのようになるのか、大いなる関心をもって注視したい。

 それにしても、ポスト・コロナが話題になっているが、少なくとも私にとっては健康的上の、さらに研究上でも大きな影響があった。運動不足、それを図書館利用制限が拍車をかける結果となっただけでなく(まったく自業自得ではあるが)、研究書の相互貸借が謝絶され、コピー依頼も大幅に遅滞しているからである。それでなくとも読むべき文献は多くあるのだが、肝心要の調査発掘資料などが押さえられないもどかしさは、私の場合多大なストレスとなる。この状況が一日も早く元に戻ることを願っている。

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引退皇帝の表情をうかがう

 面白いコインが売りに出ていた(PEGASI NUMISMATICS SALE 158 Hosted by Agora Auctions)。周知のように、四分治帝tetrarchの東西両正帝ディオクレティアヌスとマクシミアヌスは305年5月1日に同時に引退した。それを記念した銀5%程度含有の青銅貨AE FOLLIS、よって発行年は一応305-6年とされている。出品業者の説明では、左がディオクレティアヌスで造幣場所はロンドン、右がマクシミアヌスでトリーア製、裏面はいずれも同じで,右側のProvidentia(「神意」の擬人化)が手に持った枝を左のQuies「静寂」に差し出しているデザイン。両方ともマクシミアヌスの後継西部正帝コンスタンティウス・クロルス領域での打刻であるが、今回の政権禅譲で帝国が平静であれかしとの思いが伝わってくるような気がする。マクシミアヌスのほうの表情によりリアリティを感じることができるのも、これまで彼の副帝で女婿コンスタンティウスによるものだからかも知れない。落札希望価格も同じで$335。$250からのオークションとなっているが、すでにマクシミアヌスのほうは「SOLD」表示が。開始直後に言い値で落札されたわけだ。収集家がほしくなるような個性をマクシミアヌスに感じることができたからだろうと納得。ちなみに、ディオクレティアヌスは引退時60歳で、マクシミアヌスは4、5歳年下だったと想定されている。

 彼らが二分治体制dyarchyを敷いた286年では、ディオクレティアヌスが41歳、マクシミアヌスが36, 7歳で、その頃の少壮期の両帝の表情と比較してみるのも一興であろう。それが以下のローマ打刻の記念金貨*。ともに精悍さに満ちた顔つきであるが、多少くずれているとはいえ20年後もほぼまだその線を維持しているかのように見えるマクシミアヌスに比べ、ディオクレティアヌスの衰えは著しい。精気がまったく感じられないのである。それでもディオクレティアヌスは隠居地Split(現クロアチアのダルマチア海岸の町)で引退後8年間生き続けた。他方、マクシミアヌスは帝位復活を目論んで再三策謀をめぐらし、ために実子マクセンティウス、女婿コンスタンティヌスに疎(うと)まれ、後者によって5年後に死に追いやられてしまった。いずれが武人としての生涯を全うしたというべきか、微妙である。

裏面は、象のクワドリガに乗っての架空の両帝凱旋式か

*J.P.C.Kent,photo.by Max & Albert Firmer, Roman Coins, London, 1978, p.323によると、本コインは287年の両帝執政官就任行列を描いたもの。その根拠は、裏面銘文「IMPP DIOCLETIANO III ET MAXIMIANO CCSS」だが、両帝共催の行列そのものは架空のものか。これはAureus金貨5枚分に相当する記念金貨として軍高官や高級官僚に送られた一品で(cf., S.Williams, Diocletian and the Roman Recovery, London, 1981, p.49)、現品はAboukir遺跡(エジプトのアレクサンドリア北東端の岬)から出土。

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明智光秀研究の進展?:飛耳長目(52)

 最近、彼を巡る研究が進展しているようだ。いうまでもなくNHK大河ドラマのせいであろうが。これは歴史学研究における心理的盲点(スコトーマ)の無自覚的応用の成果というべきか。我ら庶民はえてして人口に膾炙した講談調の物語を好み、刷り込まれていて、史実(そんなものあるとしての話だが)とは違っているのは当たり前なのである。詳しくは以下参照。

 「迫る!本能寺の変(全3回)」2020/8/2(https://digital.asahi.com/articles/ASN8225SVN76PTJB00Y.html?iref=pc_rellink_01)

 「明智光秀の妻の戒名、仏画に発見 本能寺の変前に死去か」2020/8/7、但し有料(https://digital.asahi.com/articles/ASN873RS4N84PTJB015.html?_requesturl=articles%2FASN873RS4N84PTJB015.html&pn=5)。

 でも上記の場合、構成力で読者の興味をひいただけで結論的に新発見というわけでないところが、記者の腰砕けというべきか。まあそうそう新(今はやり言葉では「神」)知見はない、ということではあるが。

 それでふと思い出したことがある。最近またケーブルTVで放映されていた「アラビアのロレンス」。そこで主人公を演じたP.オトゥール(1932-2013)は身長188cmだったが、実際のT.E.ロレンス(1888-1935)は、私生児だったからというわけでもないだろうが、165cmしかなかった(彼の同性愛疑惑にはここで触れないでおこう)。だったら167cmmのダスティン・ホフマン(1937-)あたりが演ずるのが妥当と思えるが、それでは「絵にならない」わけである。

 逆に、私の好きな「ブレイブ・ハート」の主人公ウィリアム・ウォレス(ca.1270-1306)は195cmと伝えられているようだが、映画で彼の役を演じたメル・ギブソン(1956-)は177cm。映画でも巨漢ぞろいのスコットランド人たちの中にあっては小柄に見えたのが印象的だった。また、「グラディエーター」の主演ラッセル・クロウは188cmで・・・。もうやめときます。

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今日、2つの病院で:痴呆への一里塚(32)

 薬がなくなったので、今日は病院の連チャン。まず眼科に行って、緑内障の点眼薬だけ貰うつもりが、あちらも簡単にそうしてくれず医師の数分の問診があった。「お変わりありませんか」と問われたので、夜中中起きている件には触れず「どうも字が見にくくなってまして」と返事すると、当然のように「そうですね、右目に白内障が出ています」と驚愕発言。「えっ,手術したのは左目ですが」「はい、だから右目。まだそうたいしたことはないですが」と。おいおい・・・。

 次いで、整形外科内科に。ここではいつも痛風とコレステロールと血圧と、足首に貼る膏薬をもらうのだが、先月の検査結果を示され、「相変わらず肝臓がよくない、血糖値も高いので軽い糖尿」とご神託が下った。処方は「間食はやめる、運動する、糖質を減らす・・・、体重を10kg落とせばすべてよくなる」とよどみなく・・・。ということで、ま、コロナ以前の数字には返したいので、手始めに間食とらないことから始めてみようかと殊勝に思うのであった。我ながら野放図に口にしていたからだ。でも、きっと頭がぼ〜として仕事がはかどらないだろうな。

 帰ってきた妻に顛末を報告すると一言。「医者に行くと病気がみつかる」。

 先般、区から「東京都国民健康保険高齢受給者証」が送られてきていて、それをよく見るとこれまでは「2割負担」だったのに、今月からそれが「3割」に。たぶん広島の母の遺産を相続したせいか。都合、診療費と薬代で本日の医療費は、合計6000円弱。これが一年だと、でも控除対象になる10万には足らんなあ。

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看取り犬・文福のこと:遅報(47)

 朝日新聞デジタル(有料)で、特養施設の飼い犬「文福」が、不思議なことに入居者の看取りする、というお涙ものの話を読んだ(https://digital.asahi.com/articles/ASN7Y5KFJN7PUCFI00Z.html?ref=apital_mail)。それに触発されて検索してたどり着いたウェブではNo.1が2020/4/6で現在No.6を数えている。以下はNo.1(https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20200331-OYTET50009/?catname=column_wakayama-michihiko)。そして以下の本の存在を知った。

 若山三千彦『看取り犬・文福の奇跡』東邦出版、2019年;同氏『看取り犬・文福:人の命に寄り添う奇跡のペット物語』宝島社、2020年

 デイヴィッド・ドーサ(栗木さつき訳)『オスカー:天国への旅立ちを知らせる猫』早川書房、2010年

 ところで、朝日の記事を読んで、私は母の老衰死を体験したので、書かれていることで腑に落ちたことがあった。それはたとえば、認知症になると食事するという意味も分からなくなり食べなくなるとか、水分を摂るのにとろみをつけることである。水だとさらさらしていて気管に入ってしまうのだそうだ。そして母の場合、12月中旬頃、ケアマネさんに「背中の傷が抗生物質投与しているのに改善されない、もう吸収していないようなので、そろそろ看取りに入ります」と言われ、要するに老衰死とは内臓が吸収しなくなり餓死に至ることだと合点した瞬間だった。だがこれといった持病もなく心臓も強そうだったので先は長いだろうと漠然と思っていたが、食事が細くなっていき、2か月後の翌年2月11日の早朝に施設内で一人で逝ってしまった。そろそろ危ないという電話があって出る準備をしていたときのことだったので、私は看取ることはできなかった。その意味で私は文福ほど鋭敏でなかったわけだ。だがさすがに施設の方の判断は的確だった。

 たぶん、犬は人間よりはるかに嗅覚に優れているので、それで感知することができるのだろうが、他の犬はそういう行動を取らない。なぜ文福や看取り猫オスカーはできたのだろうか。特異行動というよりほかないが、ペット好きには大きな慰めであったには違いない。

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「1945ひろしまタイムライン」:飛耳長目(51)

 あれでもコロナ騒ぎで翻弄されていたせいなのだろうか。時間の流れが平板になって(いつまでも梅雨が明けなかったせいもある)、いつの間にか8月となった。そして敗戦、原爆忌。
 NHK BS1でさっきやっていたのを見た。
https://www.nhk.or.jp/hibaku-blog/timeline/
 75年前に、二六歳で妊娠していた主婦、一三歳で付属中学に張ったばかりの男子、三二歳だった新聞記者(1995年死亡)が残した日記を、現代のSNS風に編集し直した試み。結果を知っている身からするとドキドキしながらの視聴だった。お腹の中にいた娘さんが登場していたので一安心だったが、お母さんはもう死亡されているのだろう。中学生は5度のガン手術を経て89歳でご健在だった。
 あとからHPに行ってみた。ここには日記の原文もある。つい読んでしまう。アーカイブには映画館で放映されたニュースを見ることもできる。私の記憶だとこのニュースは戦後も映画館でやられていた。こっちは早くお目当ての映画をみたいのに、なぜわざわざするのだろうと思ったものだ。映画館でニュースが流れなくなったのは、さて、いつごろのことだったか。
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認知症になったマイiMac:痴呆への一里塚(31)

 2011年以来使用してきたiMac27inchがどうやら認知症になり、ご臨終目前となった。しばらく前から、動作がやたら遅くなったりしてかなりのストレスを強いられていたのだが、2週間前だったか、突然一時排気音が大きくなったりしたあたりから、こりゃ危ういぞとは思っていた。昨日、起動しての初期画面が縞模様になって、何度も勝手に再起動を繰り返している。起動時にComm+Opt+PRを試しても同じ。

 いまやクラウド時代なので、もう一つの自宅の私用iMac27inch(Late 2014)や広島のiMacにもHDの内容は共有されているので、慌てる必要はないのだが、いずれもご同様に寄る年波なのでいつまで持つか定かではない(自宅のそれもすでにOSのヴァージョンアップもできなくなっているが、しばらくは持つだろう)。私の場合は画像も多用するので、それなりにメモリもHD容量もいるので、いざとなると年金生活者には大物入りで大打撃なのである。実は大学図書館の研究個室に持ち込んだiMac21inchも昨年末にご昇天あそばしていた。これは中古をヤフオクかなんかで購入したものだった。それ以降、もっぱら共同パソコン室のお世話になっており、携帯パソコン持ち込んで凌いできた。

 ただ運良くというべきか、新コロナ関連で安倍君からいただいた妻との合算20万円をそれ用に使用することで彼女の了解は得ていたので、それを原資にさっそくウェブでApple Storeに行ってみた。結論としては、想定生存期間を網羅でき、視力も落ちていているし、まあ最後のリンゴ買いとなるはずなので、やはり大画面のiMac 27inch Retina、メモリ 16MB(本当は32ほしいのだが・・・)、HD2T、下取り価格込みで25万強と数字が出た。これにAppleCareやMicrosoft Office、消費税を加えると32万強に膨れてしまうので、予算大超過となってしまうが、これまでの体験で不具合でいらつく無意味さを考えるとしょうがない。それにしてもパソコン本体の納入予定がこれまでになく8〜9週間かかるのには驚いた。理由はわからないが、勝手にサプライチェーンの停滞なんだろうと思っている。

【追伸】今日、アップルからメールが来た。実はその直前に、日経Myニュースで「ビデオ会議に適したiMac」発売が4日に発表、という情報を得ていたので(https://www.nikkei.com/paper/article/?n_cid=kobetsu&ng=DGKKZO62305850V00C20A8EAF000)、あの10月という納入期日はこれを想定していてのことであればうれしいのだが、さて、と思っていた。メールは自動的にそれにバージョンアップする旨の内容だった。実にありがたい配慮であった。こういう心遣い、我が国のメーカーもしているのであろうか。

 「この度はiMacをご注文いただき、誠にありがとうございます。お客様におかれましては、商品の到着を楽しみにお待ちいただいていることと存じます。Appleはこの度新しいiMacを発表しました。 ご注文いただいた商品はまだ出荷されておりませんので、新しい27インチiMac Retina 5Kディスプレイモデルにアップグレードさせていただきました。新しいiMacについて詳しくは、Appleでご確認いただけます。Apple」

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