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投稿者: k.toyota
一国の衰退を考える
昨日、1ユーロ164円、とテレビニュースでアナウンサーが淡々としゃべっていた。いつの間にこんなことになってしまったのか、それでなくとも数字=経済オンチの私には理解不能だ。
かつての高度経済成長といった右肩上がりの分析はある意味簡単である。そんな中でもし、政治家が裏金献金を受けても経済が豊かなら不満は出にくいという面がある。田中角栄など「今太閤」と称揚されもした。
ところが衰退期の特徴である経済不振下では、民衆の目は金にまつわる為政者に厳しくなり、何をしたところで不信感は抜きがたい。なにせ庶民は困窮しているから、金問題はその最たるものとなる。その一方で、庶民大衆が不都合な数字を見ないことにしている間に、気がついたら奈落の底に沈んでいたとなりがちで、昨今の日本の経済不振などをみれば、もろそんな感じである。東南アジア諸国の躍進には目を見張るものがある由だが、そんな事知らずに未だ2,30年前の幻を引きずっている者が大半なように思ってしまう。じつは私もそうなのだが。
庶民感覚というのは妙なもので、観念的によき古き過去の夢から脱却できないくせに、現実の不況感には敏感で、徐々にそれが鬱積し極端なベクトルに向かう動機となったするのもそのせいだろう。まあ自分がかわいいということなのだが。
昨年は国際的に選挙の年だった。あれこれの選挙結果を見ていると、極右政党への投票率行動がめだって、まあ良識派と思われている(実態はイメージ的な幻想にすぎないが)政党や政権が軒並み危うくなったようだ。それは世情の不安をいや増しにせざるを得ないだろう。
こうなると、怒りのもって行き場のない大衆は、批判票のつもりでますます極端な投票行為に向かうことになり、あちこちに不穏な空気が充満していく。そしてヒットラー程度のアジテータが登場し、大衆の不満のツボを押さえて煽り立てる。その挙げ句が苛酷な戦争と悲惨な敗戦で、戦後に大衆は総懺悔して、戦後復興に向かう。この自縄自縛のプロセスに断絶はない。永遠に続いていく運動体なのである。
知人の新刊本紹介します
今年の年賀メールのやり取りの中で、大変嬉しい報告があった。古代オリエントで卒論を書いた私のゼミ出身で、専門の先生がいる中央大学大学院に進学し、ドイツ留学も果たした青島忠一朗君がアッカド語文法の本を出版したのである。
『アッカド語文法』LITHON、2024/12/16発売予定、定価4400円

出版社が大手でないせいか、まだアマゾン・コム/ジャパンに出ていない。こんな事情からも明らかなように、容易に想像していただけるだろうが、自ら選んだとはいえ、苦難の道である。
彼は共訳者として、以下を出している。グウェンドリン・レイク著『古代オリエント人名事典』柊風舎 、2022年、定価13200円

同様に大学院で私の院ゼミに参加していた高久充君が最近出版したのが以下である。
『ローマの教会巡礼ガイド』サンパウロ、2024/12、定価3080円

聖年を狙って出版社が出してくれたらしいが、これも未だアマゾンに掲載されていない。彼には同じ出版社から姉妹本として以下もある。

こちらは2020年発売なので、アマゾンにも掲載されている。ちなみに定価2310円。
2025年謹賀新年
明けましておめでとうございます。
旧年中はお世話になりました。今年もよろしくお願いします。
ところで、ローマカトリック教会では、今年は25年ごとの「聖年」(ラテン語:Jobeleus;英語:Holy Year, Jubilee Year)にあたります。教皇は今回のテーマを「希望」(ラテン語:spes)としました。この期間にローマの主要教会を巡礼すると、罪に付帯する罰が軽減される「免償」indulgentia(「贖宥」ともいい、いわゆる悪名高い「免罪符」)がいただけることになってます。私は2000年の「大聖年」にローマに行きましたが、それから四半世紀経過し、またまた数々の罪科を背負っているはずですので、是非今回も巡礼しなくっちゃと思ってます (^^ゞ(誤解されないように書きますが、ローマだけでなく、各国内で身近な巡礼指定教会・聖堂も定められています:https://www.cbcj.catholic.jp/2024/12/17/31097/)。
というわけで、すでにローマ市内ではそれ関連の落書きが出ているようで、年末に某神父からフェイスブックで添付写真が送られてきました。作者はひょっとしたら、イギリス人路上芸術家のバンクシーかもしれません。

市内バスの停留所案内板をもじったもので、始発駅から終点までが書かれてます。バス待ちして腕時計を見ているのはミケランジェロ・デザインのヴァティカン・スイス衛兵。
ちなみに、停留所名は以下のごとし(目の悪い私には読み取れなかったので、知人に解読してもらいました):Speranza(希望), Fraternita`(友愛), Empatia(共感), Rispetto(敬意), Eguaglianza(平等), Perdono(ゆるし),Tolleranza(寛容さ), Compassione(同情), Amore(愛), Misericordia(慈悲), Pace(平和)
いずれも昨今の国際社会では死語になってしまった言葉ばかりですね。であれば、バスがこの停留所に着くのがいつになることやら。ウ〜ン、来そうにないや、ショーペロかい。
ともかく平和な一年でありますように、祈りたいものです。
「ドキュメント72時間年末スペシャル2024」を、全部見てしまった (^^ゞ
とうとう全部見てしまった (^^ゞ。延々6時間超! なにしろ普段表舞台に立つこともなく目に触れることのない(だから裏方ともいえる)常民・庶民の生活実感をそこからうかがい知ることができるのが魅力なのだが、そこで力量が遺憾なく試されているのが、撮った映像と音声の編集能力であろう。
それはともかく、英雄や著名人ばかりがご登場の大河ドラマでは触れられることのない次元を是非とも追体験してほしい、などと私が言う必要もないだろう。 見逃した人は「NHKプラス」で1週間見逃し配信でみることできる。
今回初めて私は主題歌・エンディングの2番をじっくり聞くことができた。そしてその最後の文言に強くひかれた。
「とてもはかないものだから 大切にして 一瞬しかない 一瞬しか〜ない」https://www.uta-net.com/movie/47983/
庶民の自営業は経営者が年老いると消えていく、のである。そこに通った庶民も消えてゆく。
さて、明日からまじめにお勉強しなきゃ。
中国の「家の教会」情報
クリスチャン・トゥデイ情報:2024/12/16
「中国、家の教会に「詐欺」のレッテル貼り迫害:弁護士や教会指導者らが共同で非難声明」(https://www.christiantoday.co.jp/articles/34300/20241216/ccp-targets-house-churches-by-fraud-label.htm)
以下関連記事:
- 中国、18年収監の米国人牧師を釈放 「家の教会」支援で終身刑
- オンライン宣教で成功した中国人著名牧師、「邪教罪」などで懲役14年
- 宗教心持つ中国人は公称の宗教人口の数倍? 米シンクタンクが新手法の調査
- 中国のキリスト教人口、2030年に3億人か 共産党指導部に募る危機感
- 世界の7割「神を信じる」 日本は無神論者の割合で世界2位 ギャラップ国際調査
■ 中国の宗教人口
プロテスタント 6・4%
カトリック 1・6%
無宗教 44・4%
儒教 28・5%
仏教 12・5%
イスラム 1・9%
最近読んだイタリア事情本
以前、以下の本について触れたことがあった。
宮嶋勲『最後はなぜかうまくいくイタリア人』日経ビジネス人文庫、2018年

関連でその後以下を読んだりした。
ディエゴ・マルティーナ『誤読のイタリア』光文社新書、2021年
ワダ・シノブ=イラスト・文『いいかげんなイタリア生活』2022年

普通ステレオタイプ的に言われている「イタリア事情」よりも一歩踏み込んで、ひと味違う内容が多かったように感じた。また、主張に共通点もあるような。
ひと言で言えば、イタリア人といえども十把一絡げで表現できないほど「多様である」という当たり前の確認と、彼らイタリア人が最も重視しているのは「自分を主人公として育つ」ということのように思われる。特に、後者は日本人がもっとも苦手としている感性で、と十把一絡げでまとめると、ちょっとまずいような気がしてくるが、まあそんなところだろう。平均的なというより私のような昭和の平凡な日本人にとって、生き様として自己中心的にみえるイタリア人の言動って、ときに理解不能な理由もこのあたりに原点があるようで、納得。
これからの研究テーマ腹案
これは学界動向ではなく、個人的メモに過ぎない。
人生の残り時間が少なくなっているという自覚があるにもかかわらず、あれこれ追究したいテーマが次々出てきてしまい、収拾つきがたい状況にあるので、それを整理しようというわけである。
1.エウセビオス研究の集大成:とりわけ後半生の教会政治家の彼をどう理解するか
2.オスティア・アンティカ研究:
とりわけトイレ、フルロニカ、特に立ちション研究
3.ポンペイ・エルコラーノ研究
a. トイレ、およびフルロニカ関係
b. ポルタ・スタビアと港関係
c. 落書き研究:「ポンペイ遺跡の謎を探る:(2) 」
4.女性史関係
a. モンニカとアウグスティヌス:「アルジェリア人アウグスティヌスの蹉跌と成功」
b. ヘレナとコンスタンティヌス:「キリスト教徒ヘレナの虚実」
c. 大メラニアなどなど
5.翻訳関係
a. 『ローマ教皇列伝』関係
てっとり早く一月中に「3のc:落書き」をまとめ、ついでフルロニカに向かいたいが、来年4月にはアウグスティヌスがらみの講演会があるので、4のa を処理してから、来年後半はフルロニカ関係をまとめ、エウセビオス研究との絡みでヘレナ問題を扱う、という段取りかな。ま、予定通りに進むわけはないけど。
なおこのたび、掲載雑誌の方針で2年間HPアップが禁じられていたミニシンポの論稿4点が本年9月に解禁されたので「西洋古代史実験工房」の「現地調査報告・学会発表」末尾に付加した。すなわち「『史学研究』第313号(2022/9/30)掲載論稿」である。
同様の事情で、来年暮れには『西洋史学報』第50号(2023年11月)掲載論文「ポンペイ遺跡の謎を探る:(1) 船舶係留装置考」を掲載予定である。こういった段取りが我が国の古代ローマ史で普通になるのを期待している。
ドラマと現実:「Code」と闇バイト
偶然みたテレビドラマがなかなかだった。実社会で「闇バイト」がらみで最近やたらと変な事件が起こっている。そんなとき、「Code:願いの代償」の再放送を偶然見た。
テレビを一緒に見た妻が「闇バイトと同じね」と言ったのだが、スマフォを介在させて確かに素人が殺人にまで関与するといった場面にも遭遇する。だからこれってえらくタイムリーというか、我が国での放映が昨年公開なので予言的内容とも思え、えっ、そのころからもう「闇バイト」が実際に問題になっていたのか、とともかく興味を持ったのでぐぐってみたら、原作は台湾で大ヒットした『浮士德遊戲(英題:CODE)』(2016年)、『浮士德遊戲2(英題:CODE2)』(2019年)とのこと。それを翻案した日本版は2023年12月に8回放映された(https://tver.jp/series/srfm3klyfx)。コードとは欲望のマッチングアプリで、それを使うと時として犯罪の任務が要求されるわけである。
主演の坂口健太郎は、2018年に10回放映で「シグナル:長期未解決事件捜査班」に出演していて、なんだかその延長線のような感じ。あそこでは衛星無線電話のような機器で時空を越えての話が展開していた。ところで、その作品も韓国のテレビドラマのリメイクだったとは、なんともはや(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%83%AB_%E9%95%B7%E6%9C%9F%E6%9C%AA%E8%A7%A3%E6%B1%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E6%8D%9C%E6%9F%BB%E7%8F%AD)。
最近のテレビって再放送だらけでなんだかなと感じていたが、そのうえ企画力でも他国依存体質となると、我が国力・人力・智力が世界の現状況の第一線から後退している如実な現れのように思えてならない。こんな感慨も旧世代だからこそかもしれないが。

気がつけば「クリスマス」イブ
なので、クリスマス・カードを皆様にお送りします。

時節柄、辛口にならざるをえませんが、ともかく、Buon Natale!

