「トリノの聖骸布」のDNA分析で新見解

2026/7/26発信「「トリノの聖骸布」のDNA分析結果」(https://agora-web.jp/archives/260724193519.html#google_vignette

この記事の元情報は、2026年7月のScientific Reports誌に掲載された「DNA signatures preserved in the official 1978 sample collection of the Shroud of Turin」である。

  このリンネル布は、世界で最も研究されている考古学的遺物なので、時代により調査によりこれまで種々の真贋説が提出されてきた(https://ja.wikipedia.org/wiki/聖骸布https://www.cnn.co.jp/fringe/35237752.htmlhttps://www.youtube.com/watch?v=EaPe8tuXkts:最後のは情報それ自体は正確としても、画面に出てくる日本語はやたら間違っている)。

二つ折りの聖骸布の裏表:右半分が表側

 今回の調査で、リンネル布には、それが流転してきたユーラシア大陸の各地の刻印が明確となったといえる。これが今回の調査の一大成果である。イエス時代のもの、いわんやイエスの死体を包んだものではない、という遠回しの結論でもある(同じ結論がすでに14世紀に提出されていたことが、改めて評価されているようだ:https://www.popularmechanics.com/science/archaeology/a70772938/oresme-fraud-shroud-of-turin-discovery/)。

 ところで、最近改めてシリアのエデッサを調べていたら、いわゆる「マンデリオン」、正教会でいうところの「自印聖像」が出てきた。これと新約聖書外典(というより偽典:『ティベリウスの治癒』Cura sanitatis Tiberii)に出てきてサンピエトロ大聖堂などの聖遺物として巡礼たちを呼び寄せてきていた「聖顔布」(ヴェロニカの布)とは別物であるが、いずれもイエスの治癒能力に関連していて中世において同一視されるようになったわけだが、その図像的流転もなかなか興味深いものがある(https://mementmori-art.com/?p=118)。

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