そこに狂言回しに、北アフリカ人で奴隷商人ないし剣闘士育成業者マクリヌス役でデンゼル・ワシントンが暗躍する(私は、同名皇帝を想起させるこの命名にはいささかひっかかってしまう:https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/24/112200634/?n_cid=nbpnng_mled_html&xadid=10005)。前作と同様一貫して不甲斐ない立ち回りを演じさせられているのが元老院議員たちで、またもや安直な反乱計画が露見して、ルキッラも逮捕される。それを救うのが剣闘士たちの反乱と、オスティアから駆けつけるローマ軍団だ。彼らの合い言葉は「力と名誉を」Power and Honor で、だがしかし彼らが目指すのは暴力的な軍事力を背景にした古き良き共和政の復活、なのである。
ここでの「軍旗」は、旧日本陸軍の師団旗に相当する軍団旗の鷲旗(aquila, pl.aquilae)ではなく、ここでは仮に「連隊旗」と名付けたvexillum(pl. vexilla)のほうである。軍団の象徴として各軍団に1つしかなかった鷲旗はこれまで現存が確認されていないが、絵画や記念碑などから形状や役割は明白である【私はシチリアのPiazza Armerina(別名:Villa Romana del Casale)の外玄関の門柱の角柱に人知れずそれらしきものを図案化したフレスコ画が残っているのを見つけ、密かに興奮したことを思い出す。これって普通のガイドブックには載っていないから、これから訪問する人は、遺跡の入口方向からずずっと反対方向にまで突き抜けて、是非それを確認してほしい。そっちが当時の入口だった】。
また別の、若干高度なウェブも見つけた。「DOMVS ROMANA:Blog de la domus y la vida familiar en la antigua Roma」(https://domus-romana.blogspot.com/)である。スペイン語なので機械翻訳に依存することになるが、それでさえ色々と学べそうなのでうれしい。2013年以降テーマ的に現在149が掲載されているらしい。ただし先端的とは思えないが。
ローマ・カトリック教会の「告解の守秘義務(Seal of Confession)」は、信者が神父に告白した内容を秘密にする義務であり、13世紀初頭、第4ラテラン公会議(1215年)で正式に施行された。1983年に改訂された現行の教会法典(カノン法)でも、告解における守秘義務が明記されており、神父がこれを破ることは聖職剥奪の対象となる。カノン法第983条で「告白された内容を神父が漏らしてはならない」と定められており、第1388条では、守秘義務を意図的に破ることがあれば自動的破門の対象となると規定されている。一方、カトリック教会の信者たちは洗礼後、神の教えに反して罪を犯した場合、それを聴罪担当の神父の前に告白することで許しを得る。