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3000年前のゴールデン・ハット:遅報(33)

 「ゴールデン・バット」は発売中止になったタバコであるが、昨年だっけ放送のNHK BSプレミアムで「コズミック フロント☆NEXT」の「謎のゴールデンハット 秘められた古代天文学」の再放送を偶然みた。

 そのあとの番組「プレミアム・カフェ」がなんと「失われた色を求めて」だった。帝王(貝)紫の「染司よしおか」4代目常雄氏(1916-1988年)がなつかしく、とうとう全部みてしまった。息子さんの5代目幸雄氏も録画後の2019年に亡くなられて(1946-)、現在は3女の更紗さんが6代目を継承(録画の中で、誰もやる人がいないので、と)、常雄氏以来の染師福田伝士氏とともに天平の色彩再現で頑張っている。https://www.youtube.com/watch?v=Pen9_R3d8jo;https://www.youtube.com/watch?v=NrHH4eWUo8s

吉岡三代と、染師福田伝士氏

 以上、昔多少手がけた分野なので懐かしく(本はすべて処分してしまった)、ついやってしまった閑話休題でした。

 今から3000年前の、農耕が始まっていた後期青銅器時代の「骨壺墓地文化」に属する、フランス・ドイツ・スイスから出土した4つの特異な黄金製の帽子?をめぐってのお話。重さ300〜490グラムの軽くて薄く伸ばされた黄金製の表面に打ち出された円盤などの紋様に注目して、サロス周期(太陽、月、地球が18年ごとに同一平面で並んで日・月蝕が起こる)を記録しているのでは、という天文学者提唱の仮説を紹介している。複雑な計算法は私には理解不能である。

原型には最初みな帽子のつばがあったらしい
ベルリン博物館所蔵品底部:ドイツ南端ないしスイス北端あたり出土と想定されている。好事家所有だった
日蝕・月蝕仮説での計算例

 これが事実だとすれば、これまで古代バビロニア人が最初に知っていたとされていた学説が修正される可能性もある。いわんや前5世紀にギリシア人が初めて発見した、という旧説は完全崩壊で、ご同慶の至りだ。農耕時代において日・月蝕の予言は農民統治に大いに役立ったはずなので、支配者・神官が権威づけにかぶって、もっともらしくやっていたのでは、というわけ。

こんな感じかな

 出土土偶類にもそれをかぶっていると思われるものがあるそうだ(テレビ画像では出ていたが、ウェブをググってみたがみつからなかった)。そういえば、メソポタミアだったっけに宇宙人か爬虫類人種かといわれてきたとんがり頭の土偶あった。そっちはすぐに出てきたが、それには帽子のつばはない。ま、見方によれば、むしろ古代ローマの神官flamenのかぶり物やローマ教皇の三重冠のほうがそれに見えないこともないような。・・・ちょっと強引か。

メソポタミアだっけの土偶
左、Ara Pacis壁画での4人のflamenたち;右、ベネディクト16世と教皇三重冠

 これまで後進地域とされてきた古ヨーロッパ世界の見直しにもつながってくるし(ストーンヘンジに代表される、エジプト以前の巨石文明のヨーロッパ先在が認められ出しているし)、このあと鉄器を持ってケルト人が登場する。それとの関係も興味深い。というか、謎だらけ。

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田中宇氏のコロナ総括見解

 氏の見解のまとめ的なものがアップされた。「田中宇の国際ニュース解説 無料版」 2020年5月13日 http://tanakanews.com/

 異論があるかもだが、ご一読の価値ありかと。氏の論点に私も全面的に同意しているわけではない:統治者やマスコミの空騒ぎ、集団免疫による感染症の収束、ワクチンの無意味さ、そして地球温暖化論への批判点に関しては同感。

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ローマ・パンテオン前広場で地面陥没

 どうもこのところ体調が今ひとつである。連日夕方になると風邪をひいている感じなのである。微熱があって熱っぽいくせに、首回りから悪寒を感じる。家から出ないから温室効果的になって、夕方の気温の低下に体がついていかない、そんなときうとうとしているとてきめんそうなる、そんな感じ。妻からは時節柄いま風邪を引くと面倒ですよ、と言われていて、でもどうしようもなく。

 なので、ここでは今ひとつ情報を詰める余裕がないので、とりあえずメモ的に記しておこう。5/6の報道。

 ローマでは時々起こっているのだが、大雨の後など、突然道路が陥没したりする。なにかの拍子に地下の埋蔵の空間が口を開けるわけだ。ここ100年間に年平均で30箇所、なんと2018年には175箇所、2019年には100が記録されている由。ちなみにナポリでは2019年に20箇所。

こんな調子で、ときに自動車も転落してたりしています

 先月、映画「ローマの休日」のロケ地のひとつでもあるパンテオン前の広場の西端でそれが生じた。今回、広場を舗装している玄武岩のsanpietrini約40個分の穴が開いたのだが、ここは実は1990年代の地下共同溝工事ですでに知られていて、調査も行われていた箇所、らしい。

 なのにこの機会に再調査もしているようで、写真のような感じで古代ローマ時代の構造物が現れた。現在の地面下2m余に横たわる敷石はわかるが、ほとんど地面直下の西側面のあの構造物はなんだろうか。それなりの公共建築物の外壁のようにも見えるが。気のせいかパンテオン内のドーム部分の構造に似ているような・・・。

パンテオンのは単純な矩形ではなくて何重にもなっている
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世界キリスト教情報第1529信:2020/5/11

= 目 次 =      
▼ドイツ各州が「都市封鎖」制限解除を加速      
▼教皇フランシスコ、カナダのオタワ首都大司教区と隣接教区を統合      
▼ノルウェー教会がトゥベイト前WCC総幹事を監督会議議長に任命      
▼リオの巨大キリスト像もマスク姿に
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今後はたして困窮死が我らを襲うのだろうか

 私は年金生活者なので、スズメの涙とはいえ2か月に一回規定通りの年金が銀行口座に振り込まれるはずなので、全然まったく実感はないが(というのは嘘で、たぶん今後どっかの津波のあと始末と同じく、わが愛すべき国家は我らの年金を狙って減額してくるはずで、我ら老人は運良く生き延びたとしても、やっぱり今後一層の困窮化は免れないだろう)、以下の書き込みで「航空、観光、小売り、娯楽、外食、自動車、電機・部品、アパレル」が、すでに「自粛以外にもインバウンド消費の消失とオリンピックの延期という3重苦になって壊滅的ダメージを受けており、先の見通しがつかない状況である」としている。https://www.mag2.com/p/money/750924;https://www.mag2.com/p/money/917758?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000204_sun&utm_campaign=mag_9999_0510&trflg=1

 かなり大仰な表現に思えてならないし、そうなることを望みたくもない予測であるが、ひょっとしてアメリカ的資本(拝金)主義の屋台骨が一層揺らぎ、はたして新たな世界構造の創成、産みの苦しみになるのかどうか(逆に、もっとひどくなるとの予想もある)、注目していければと思う。

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疲労は目から:痴呆への一里塚(21)

 溜まっていたラテン語訳を昨晩気張ってアップしたら(全部はできなかったが)、今朝は体がだるい。素人見立てだが、足などリンパ腺沿いあるいはツボ沿いに抑えてみる。そうこうしていると肩の凝りにも気付いた。妻に言わせると、もう歳なんだから無理しちゃ駄目、というわけだが、昔から無理しないと何も前に進まないのでしょうがない。血圧を計ってみたが140台と80台なのでそう悪くはない(あ、降圧剤は飲んでます)。

 今日はゆっくりするしかないと日中はぐだぐだごろごろ、うとうとしているうちに時間が経ち、夜になって体調は平常に戻ってきたが、今度は目の焦点がおかしくなって。というわけで、どうやら目の酷使が体調変調の原因らしいと素人診断。こうして段々仕事ができなくなっていくのだろうか。

 こういうとき、どういう巡り合わせか、パソコンまでおかしくなる(得てしてそういうものだ)。動作ののろさにはこれまでだましだまし付き合ってきたが、今回新機軸は突然勝手に再起動し出したことで・・・。ま、購入して九年とか六年物だったりするので、寿命といえば寿命なのだが、年金生活者には新規購入はたいへん痛いのである。

【後日談】ケーブルテレビで宣伝していた目のサプルメントを購入してみる気になったが、さて、結果はどうなるだろうか。

 

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マスコミはいつの間にこんなに迎合姿勢になったのか:遅報(32)

 A日新聞の系列でウェブ情報の「論座」というのがある。今回別件をググっていたら、旧聞に属するが、某ノンフィクションライターが書いた「なぜファンは進次郎氏を見捨てたのか」(2019/10/11)がたまたま目にとまった:https://webronza.asahi.com/national/articles/2019100800002.html。かのライターはその中で、人気が急激に凋落した小泉進次郎代議士に関して、「以前から報道関係者たちは、進次郎氏の政治家としての実力に疑問をもっていた」、だが彼は当時女性の人気が高かったので「この層はマジョリティであり、政治家だけではなく、メディアも無視できない。彼女たちが拒否する情報は報道できなかった」、「メディアは読者や視聴者の欲望に応えていく」ものだから、「今現在、小泉進次郎への批判的な報道を求める人が増えているから、そこに向けて、記事を提供している」としている。

 本音を書いているといえばそうなんだろうが、私のような旧人類からすると「なんとまあ、ぬけぬけとお書きになっていることだ」という印象なのである。私は建て前を滔々と述べる姿勢も嫌いだがしかし、かつて報道関係は「社会の木鐸」といわれてきたが(表向き言われているだけで、実態はそんな立派なものではない、という思いもあるが)、これではまるで、ひたすら売らんかなの、大衆迎合的な悪しきポピュリズムの走狗ではないかっ。まさにマスゴミ、語るに落ちた劣化である。

【追記】昨晩読んだ本、田原総一朗『大宰相田中角栄:ロッキード裁判は無罪だった』講談社+α文庫、2016年;初版、2002年)の、「文庫版あとがき」に以下の下りがあった。田中の権力の源泉はカネであることを知っていながら、どの新聞も追究できずにいた。そうしたときに、『文藝春秋』でフリーランスの立花隆と児玉隆也が書いて、田中を失脚させた。「圧倒的な取材力を持ったメディアがフリーのジャーナリストの後塵を拝したことで、新聞もテレビも相当に苛立っていた。苛立ちが極限まで来ていたために、すべてのメディアがロッキード事件では全面的に田中角栄を叩いた。悪の元凶であると、これでもかこれでもかと新聞もテレビも、毎日のように大々的に報道し、田中に十字架砲を浴びせかけた」(p.603-4)。いつものように吠えまくる田原節の炸裂だが、知ってても沈黙していて、ずっと前からメディアは権力の補完にすぎなかったわけだ。古くは戦時中のA日新聞社の大本営べったり報道もあったし。その彼が提唱したアメリカ謀略説を「噴飯もの」「ガセネタ」と一蹴するのが立花『政治と情念:権力・カネ・女』文春文庫、2005年(原著『「田中真紀子」研究』文藝春秋社、2002年)p.370-377)だが、まあなかなかの説得力で、その後、6歳年長の田原は反論も自説撤回もしていない。となると、この二人、場外乱闘もありみたいな。

 とはいえ、圧倒的な優位にあった新聞にすでに昔日の面影なく、テレビもアホなバラエティばっかで、私のような無告の民は文春爆弾や、ネット情報に期待したくなるのである。ま、そこはそこで玉石混交ではあるが。

【追記2】私が納得できる新聞社の落とし穴への論評が出た。「文春砲と新聞社、決定的違いは「ニュース感覚」:業界内の「特ダネ」競争から抜け出せない新聞社の体質」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60744?page=1)。私的にいうと、柳田邦男氏がくり返していた「調査報道」の軽視が新聞凋落のボディブローになったと思う。そういう心意気を持つ記者が少なくなり、それを評価する上長が少なくなり・・・、ということだろうと思う。

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100年前の写し絵:スペイン風邪と日本

 歴史は繰り返す。しかし学校でもスペイン風邪なんか教えていないから、教訓を学ぶこともできない(否、たとえ教えられたところで覚えてもいまい)。A日新聞が面白いウェブ記事を掲載(但し、有料会員限定記事:チョンボして一つだけお見せしよう)。さて100年後にはどのような記事が載るのだろうか。

https://digital.asahi.com/articles/ASN4S4CYPN4FUTIL01M.html?iref=pc_rellink_01

 しっかし、100年前はマスクは黒だったの? 初めて知った。いつから白くなったのだろう(新聞の写真では白マスクだった:謎が深まる)。

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嘘つきは数字を使う:飛耳長目(42)

 私のような文系は数字に弱いという負い目があるので、数字に騙されやすい。それを平易に説明してくれている記述があったので、紹介する。ま、早い話が半分は自著の宣伝ではあるが。

「統計調査に踊らされる人は「疑い方」を知らない」:
https://toyokeizai.net/articles/-/347724

 私がまだ教員駆け出しの頃、最初に就職したのは大学の一般教養要員だったが、大学のほうに児童学科ができるまでは担任業務や授業時間数など短大の幼児教育学科のほうの職務が多かった。そこで畑違いの「領域社会」をやらされて、目を白黒させていたのだが、おかげで歴史学とはまったく異領域の研究者と親しく接する機会もあった。そこでもっとも勉強になったのは、「社会調査」の手法を学べたことだ。学生たちが卒業研究でアンケートをとって結論を導く。なので、私もその世界に関わらざるをえなかったのだが、見よう見まねでアンケートにおける一定母数の必要性、有意差検定抜きに判断してはならない、といった表ワザだけでなく、希望する結論を導こうとするなら項目の問いかけに工夫をすればいいのだ、とか、無記名アンケートを装っての記入者特定方法という禁じ手の裏ワザまで学ぶことができたのであ〜る。

 この体験によって、数字とは自説に相手を同意させるための方便以上のものではない、ことも分かったし、あろうことかそっちの専門の先生からは「あなたのような資料の母数が少ない西洋古代史の場合は、統計は無意味で、数字よりも熟練した研究者のカンの方が正鵠を射ているものですよ」という、有難い言質もいただけたりもして、早くそうなりたいものだと思ったものだが、さて最晩年を迎えて果たしてその域に達しているのかどうか、大変心許ないことである。

 かくして、本日の教訓:「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う」。おお、どこかの総理大臣に捧げたい一句である。被支配層の我々が心すべき格言。

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世界キリスト教情報第1528信:2020/5/4

= 目 次 =      
▼教皇、ストリートペーパー関係者に励ましのメッセージ      
▼ユダヤ正統派指導者の葬儀でニューヨーク市長が「強制解散」      
▼ロシア『至聖三者聖セルギイ大修道院』の修道士見習いが焼身自殺      
▼ドイツ極右政党がファシスト自称の報道官を停職処分      
▼マルタ騎士団のデ・サンギネット総長が死去

 今日は、最初の記事の情報の拡散を期待しつつ(ささやかながら私も参加する:四谷でも販売者さんが立っているのを目撃してきたし)、それと2番目を紹介しようと思う。

◎教皇、ストリートペーパー関係者に励ましのメッセージ  
【CJC】新型コロナウイルスが猛威を振るい、パンデミック(世界的大流行)危機の影響下にある中、『ビッグイシュー』など「ストリートペーパー」の販売者は最大限の予防対策を迫られながら販売を続けている。販売者にとって、路上が生きる場であり、そこでの仕事が唯一の収入源、名実ともに死活問題だ 。  
 バチカン(ローマ教皇庁)の公式通信『バチカン・ニュース』は、教皇フランシスコが、世界のストリートペーパー関係者に、書簡を通じて連帯を表明した、と伝えている。  
 教皇は、パンデミックがもたらした多くの試練のために、無数の人々が、生活の変化を余儀なくされ、厳しい困難に立たされている、と述べ、特に最も弱い立場にありながら、最も重い犠牲を強いられている、ストリートペーパー販売者たちに挨拶をおくった。  
 『カリタス・イタリア』が始めた『スカルプ・デ・テニス』誌が、収入のない130人以上の人々に市民としての基本的権利を取り戻させたことをはじめ、世界35カ国、25言語で発行されている、100以上のストリートペーパーが、およそ2万500人のホームレスの人々に仕事と収入を保証している、と教皇は言及した。  
 何週間もの間、これらのストリートペーパーは販売されず、それを売っていた人々が仕事を失っている状況に、教皇は編集者、ボランティア、このプロジェクトによって生計を立てる人々、そしてこの間にも多くの新しいアイデアをもって尽力する人々に、連帯を表明した。  
 パンデミックの影響で仕事が困難になっても、世界のストリートペーパーはさらにたくましくなって戻ってくるだろう、と教皇は指摘、貧しい人たちを見つめ、現在起きていることに対する意識を呼び覚ますよう呼びかけた。  
 教皇は、「皆さんが伝えてくれるニュースと、皆さんが語る希望に感謝します」と述べ、ストリートペーパー関係者に励ましと友情のメッセージをおくられた。  

 日本でも外出を控えるよう訴えられており、路上が生きる場であり、そこでの仕事が唯一の収入源の『ビッグイシュー』(日本語版)販売者には、名実ともに死活問題。  
 行政当局や他の支援団体とも連携して、路上生活者が身体を休める個室の確保などを話し合う中で、販売者を少しでも経済的に応援するため、3カ月間限定で通信販売を行うことにした。  
 3カ月分の雑誌計6冊を申し込み者に郵送し、販売収入の半分以上を、仕事ができない販売者に支給する。2000人の参加目標が達成できれば1人当たり4万6000円程度の現金給付を行えるという。
※希望される方は6月30日までに『ビッグイシュー日本』のサイト(https://www.bigissue.jp/buy/subscription/reg3month/)で。
◎ユダヤ正統派指導者の葬儀でニューヨーク市長が「強制解散」  
【CJC】ニューヨーク市ブルックリン区で4月28日、新型コロナウイルスに感染して死亡したユダヤ教超正統派の指導者の葬儀に際し、約2メートル強の「ソーシャル・ディスタンス」(社会的距離)を確保するという外出制限に反して大勢のユダヤ教徒が交差点にあふれるほど繰り出し、警察官ともみ合いになった。  
 ビル・デブラシオ市長が現場に乗り込み、警察が参列者を帰宅させる任務を監督した。市長は同日夜、ツイッターで「ユダヤ人社会」を名指しして批判。「警告の時は過ぎた。多数で集まる人には召喚か逮捕をするよう市警に指示した」と書き込み「大規模な集会はさらなる死と悲しむ家族を生むだけだ」と強調した 。
 デブラシオ市長は29日の記者会見で、集まったのは「数千人」規模だったと説明。「互いを感染の危険にさらし、駆け付けた警察官をも危険にさらした」として、葬儀を行ったユダヤ教超正統派コミュニティーに対して「宗教上の理由であっても許されない」と指摘、今後も「社会的距離」を無視した集会が開かれた場合は、強制的に解散する他、逮捕する可能性もある、と警告した。  
 ニューヨーク市では、これまでも一部のユダヤ系市民が葬儀や祭日などに集まり、市警が警告するケースがあった。  
 100万人以上とされるユダヤ系市民からは「一部の行動でユダヤ人全体を批判するのはおかしい」「反ユダヤ主義をあおる」などの反発の声も上がっている。  
 ニューヨーク州内の感染者は約30万4千人で、死者数は前日より306人増の1万8321人となった、とアンドリュー・クオモ州知事は30日の記者会見で語った。□
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