ローマのコロッセオの北300mに位置しAnnibaldi通りに面した「カヴール理数系高校」 Liceo Scientifico Cavourの体育館の床下から1800年前の邸宅 domus の遺跡が再確認された。

以下の写真からも確認できるように、これまで1940年代や1950年代の落書きも色々書かれていて、生徒には以前から知られていて肝試しの探険の対象だったようで、今年の1月に生徒から打ち明けられた女性教師が考古学管理当局に報告して明るみに出で、それが公表されたのは5月末だった(別説では、コロナ禍の2021年)。本格的な発掘はこれからのようである。

厳密に言えば、この遺跡はかつて19世紀後半に宣教団の本部が建設された際に知られていたし、この複合建築の一部は、1895年に行われたアンニバルディ通り(Via degli Annibaldi)の建設工事の際に姿を現していたが、すっかり忘れ去られていたらしい。
この邸宅は、西暦2世紀半ば(約1800年前)のものとされ、サムニウム地方出身の裕福なウンブリウス(Umbrius)家の人物が所有していた可能性が高いと見られている。土に埋もれていたせいで保存状態もよく、ヴォールト(アーチ状の天井)を持つ部屋、保存状態の良い淡い色の漆喰、人物や植物が描かれた壁のフレスコ画、装飾的な漆喰細工、そして上流階級の邸宅に見られるモザイク床などが残っている。
ことほど左様に、帝都ローマにおいてはとにかく地下を掘れば何か出てくるわけで(地下鉄C線工事のベタ遅れを思い出すだけでいいはずだ)、その意味でワクワク感も満載であるが、文化財当局は、この広大な地下遺跡を一般公開する計画を立てており、生徒たちがツアーガイドを務める可能性もある由。なによりの実物教育である。
この遺跡はすでに「カヴール高校邸宅」Domus Liceo Cavour と呼ばれているらしい。





