私は、数学はからっきしダメだ。幾何で補助線を引いて解答するあたりから理解不能になったと記憶している。私からすると論理の飛躍が必要なのがなんとも理解不能だったのである。
2004年に読売文学賞・本屋大賞を受賞した小川洋子の同名小説のあらすじは以下で読むことができる。https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1491619124 私のような数学オンチですら、そこに登場する友愛数、完全数には感動させられた。虚数はやはり不可解であるが。
なにしろ日本数学会が、多くの一般の人に数学の美しさを知らせたということで、日本数学会出版賞を授与したそうで、さらに「多くの数学者に数学の美しさを思い出させた」とも書かれていて、それで、ほとんどの数学者は数学の美しさに魅せられてこの世界に入ったはずであるが、この本を読んで「自分のやっている数学は実はすごく素敵なものなのではないか」と改めて認識し直させたという現実も、それとなく納得できる。
それを小泉堯史が2006年に映画化し、寺尾聰、深津絵里、吉岡秀隆が押さえた演技で、数学の楽しさ・奥深さ・美しさをつたえてくれて、私のような数学オンチにも数学の世界に足踏み入れようかなと一瞬思わせてくれる秀作となっている。さて、歴史でこんな静謐さが実現可能だあろうか。ま、無理だろうな。


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