新訳の聖書のこと:遅報(2)

 なんと昨年12月に共同訳の新訳が出ていたことを、さっき知った。旧約聖書続編付きで、6000円弱だから決して安くないが、買わざるをえないだろう。

 で、田川建三氏が何か言っていないか気になったので検索してみたが、ご自分の翻訳の後始末でご多忙なようで、とりあえずみあたらないようだ。でも、ついでに彼の獅子吼を久し振りに読ませてもらった。

 面白かったのは、もう昨年の夏頃のことだが、彼が一仕事終わったので眠たくてたまらない、と書いていることだった。この眠たいということに関しては10歳若い私と同じだ。

 それにしても、彼には、『新約聖書概論』を早く書いてほしいと思う。ご長寿を祈っております。

【補遺1】田川訳新約聖書も大小出ていたので、貧乏人の私は安い小を購入したが、失敗した。字があまりにも小さくて、ま、読めないことはないにしてもストレスだ。どうせ携帯するより研究用なので大のほうがいいと思い直している。

【補遺2】大学の紀伊國屋書店で1割引きで両方を購入した。共同訳は、ちょっと印刷が薄い感じがするが、それは、2段組みの真ん中と下部に典拠記載欄が挟まれているせいと、活字が小さいせいなのだろう。なんだか読みにくい感じ。

田川訳の大判のほうはさすがに読みやすかった。しかしこんどは節番号がやたら目立っていて、若干目障りか。マルコを冒頭に置いているのはぜんぜん違和感ないが、今回の新機軸として、ルカのあとに使徒行伝を置き、パウロ書簡も疑似を後に置くなど、あっと驚かされる構成となっていて、いかにも田川大先生らしい。

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