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訃報:田川建三

 私信ではすでに8月中旬に周囲に連絡していた件だが、今回ブログを点検していて、ライバルの訃報は情報アップしていたので、こりゃ不公平だということで遅ればせながら掲載することにした。(^^ゞ

 享年89歳。新約聖書概論を出す出すと言っておりながら、いつまでも出ないうちに、前振りもなく沈黙が続き、HPの更新もなかったので、こりゃ危ういかもと思っていたら、今年の2月に死亡していたと今回出版社が公表した。

 私的には、『原始キリスト教史の一断面:福音書文学の成立』勁草書房、1968年のマルコ福音書解釈にぞっこん参ってその後の著作をフォローし続けはしたが、しかしライバルの研究者たちに対するあくなき罵詈雑言の洪水には辟易して、ぶ厚い書籍もそれがなければページ数半減だよねと悪態をつきたくもなった、とんでもない一代の異端児。私も及ばずといえども爪のアカでも飲んで真似したいと思ったものだが、足元にも及ばす。

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米の値上がりに遭遇

 我が家は私の趣味でここのところずっと某通販業者から「南魚沼産こしひかり」5Kgを月1で購入して来た。それの売りは農薬8割減・化学肥料不使用米という触れ込みで、まあ気持ち的に普通より美味しかったからで、これで夫婦二人だとだいたい一ヶ月もつし、時々来る孫たちにいい米を食べさせたいというのを表向きに、米くらい贅沢してもいいだろうと思ったからだ(付言すると、最初の浸水と炊飯時の水は「霧島天然水のむシリカ」を使っていたので不味いはずはない)。孫の弁当を老妻が作り出して足らなくなった時は、電話すれば追加で送られてきたのだが、今回の米騒動ではさすがに売り切れでダメだったので、スーパーからそれでも銘柄米2Kgを幾度か購入して来たのだが(最初一度だけ無洗米だったが、そのまずさにこりて)、予想通りだったのはいうまでもない。

 で問題は、9月分が月末に届いたのだが、紙が一枚封入されていて、それが来月発送の新米からの「価格改定」通知だった。それをみてちょっと驚いた。従来税込で6730円だったのが、8120円となっていたのである。1400円の大幅値上げだ。実際にはこれに送料が上乗せされるので、これまでまあ8000円だったものが1万円弱となる計算ではないか。

 孫も大きくなったが、今更普通米に返る気にはならない(私は美味しいのでパクパク食べちゃうので本当はまずいのだが:賢明なる老妻はダイエットで小量しか盛らないので、圧倒的に私が食しているようなものなのだ)。

 正直言って世の中の昨今の値上がり状況を今回ほど切実に感じたことはなかった。私にとって米はやっぱりかけがえのない主食なのである。

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日本語で読めるARTnews Japanの古代ローマ情報

 機械翻訳がそれなりの正確さを獲得して以来、類似のブログが多くなっているような気がする。最近みつけた日本語で読める考古学情報掲載ブログである。古代ローマ関係記事の記載は2022年11月から開始されたようだ(https://artnewsjapan.com/tag/ancient_rome:他の分野もある)。これにアクセスして読んでもらえれば、私のブログの必要などなくなるが、その労を多としながらも、限られた紙面での短縮訳で内容紹介が凡庸になっていたり、考古学者のマスコミ向けの大袈裟な言説をそのまま受け売りしているような気がしないでもない。さていつまで続くかな。以下、最近の情報。

女性の姿が描かれた「極めてまれ」な青い壁の部屋を発見。「ポンペイはまさに宝箱」

ポンペイで「100年に1度の発見」! 豪華な温浴施設は有力政治家が所有、社交場の役割も

ポンペイで1世紀ぶりに「デュオニソスの秘儀」の絵を発見。宴会場の三方を取り囲む巨大フレスコ画

灰に埋もれた古代都市ポンペイに特化した新博物館が2026年にオープン。歴史的な考古学者を称える展示も

モロッコ首都近郊のネクロポリスで新たな遺跡を発見。ポンペイの5倍にもなる港湾都市

火山噴火から逃れた人々の足跡か。ポンペイ近くの工事現場から青銅器時代の集落跡や神殿が出土

夜に絵が動く!? 壁が黒く塗られた宴会場とフレスコ画をポンペイで発見

ローマ時代の奴隷の寝室か? 100年以上放置された別荘から2つベッドを有する小部屋を発見

犬型ロボット、ポンペイの古代遺跡をパトロール中

ポンペイの家族を襲った悲劇が明らかに。ドアをベッドで封鎖し最期まで抵抗を試みる

古代都市ポンペイの壁に自分の名前を落書きした男を逮捕! 修復費用は犯人が負担

バチカン美術館、古代ローマの「死者の街」を一般公開。奴隷、自由民、職人の遺骨を収めるネクロポリス

ポンペイで1世紀ぶりに「デュオニソスの秘儀」の絵を発見。宴会場の三方を取り囲む巨大フレスコ画

ポンペイで「100年に1度の発見」! 豪華な温浴施設は有力政治家が所有、社交場の役割も

ポンペイの犠牲者のDNA分析で従来説を覆す新たな発見。「現代人の思い込みは間違っていた」

改修工事中の家から男女の遺骨を発見。古代都市ポンペイのライフ

大英博物館の所蔵品盗難に新事実。2021年に受けた通報をもみ消しか

怪物メドゥーサの謎めいたモザイク画を、古代ローマ皇帝の別荘で発見

悲劇の英雄スパルタクスとローマ将軍の戦場跡を発見。ローマ時代の主流防御壁を採用

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8月ジャーナリズムの基本的問題点:降伏日はいつか

 我ら日本人にとっては、なぜか8月15日が終戦記念日となっているが、これは日本人独特のお盆との関連性を持たせる思考方法であって、玉音放送は国内向けに無条件降伏を国民に知らせたものに過ぎなかったわけである。ここからがむつかしいことになるが、国際法上は、9/2(時差があるので国によっては9/3)の戦艦ミズーリ甲板上での降伏文書署名が正式のものとされるわけである。

 よって「対日勝利記念日」を英国系と韓国・朝鮮は8/15をしているのを例外として、9/2をアメリカが、9/3をロシアや中華人民共和国がしているのも一理あることになる(戦争当事国は当時ソ連と中華民国だったにせよ)。となると、それまで対日戦闘を継続していたことへのソ連軍の免罪符としても利用されえるわけである。

 その一方で、米軍の平和裡の進駐は、昭和20年8月30日、厚木飛行場(大和市、綾瀬市)に、連合国軍最高司令官、マッカーサー元帥が降り立ったときだった。8/15から約二週間の準備期間を経て、9/2直前の進駐であった。

 同様の問題は、ナチス・ドイツの降伏においても生じていたようである。ドイツ時間とソ連時間の時差の問題があって、より複雑だったらしい。

【追っかけ記事】2025/9/3:「「8月15日」では不都合。なぜ中国とロシアは「9月3日」を“戦勝記念日”にしたがるのか?https://www.mag2.com/p/news/654855?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000001_wed&utm_campaign=mag_W000000001_20250903

【これホント?】9/3「抗日戦争中、中共軍は日本軍と水面下で「不可侵条約」を結んでいた 解除された台湾の機密軍事情報が暴露」https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/adeb4297ce601723f306cc195718a168319938d6

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発掘注目記事:シチリア、ポンペイ、エジプト

◎シシリアのVilla Romana del Casaleの遺跡から新たに浴場用サンダルのモザイクが出土:https://news.artnet.com/art-world/flip-flops-mosaic-villa-romana-del-casale-2677238

 これまでも浴場遺跡からちらほら見つかっていたサンダル・モザイク画ではあるが。今回そのそばから銘文モザイク「Treptona bibas」も出土したらしい。意訳して「Treptonaよ、汝に乾杯」といったところか。女性名が出てきているのがミソで、謎を振り撒いている。なおマスコミ的には「ビーチサンダル」と表記されているが、この履物は本来熱い床を歩くためのもので、底は木製が普通のはずだ。

◎フレグレイ平野を襲った群発地震でPompeiiの「南集合住宅街」insula-meridionalisの壁崩壊:https://www.finestresullarte.info/en/archaeology/pompeii-a-wall-collapses-in-the-insula-meridionalis-during-the-phlegraean-fields-earthquake-swarm

 昨年訪問したときに、あれこれ大規模にパイプの足場が組まれ修復していたのを確認した場所である。それが1980年の地震がらみであることを今回初めて知ったのだが、この6月に新たにマグニチュード3.2の地震に見舞われ、部分的に崩壊した。この区域は港湾設備との関連で今後注目されるはずなので、いずれ詳しく触れたい箇所である。

オレンジ色四角の1,4,5,6にかけての、舌状台地の最南端部分で、上部はインスラにしろ、下部は倉庫だった。その昔、現在の緑地帯付近がすでにサルノ川ラグーンだったはず。

◎ローマ兵のつば広サンハット修復:https://www.thehistoryblog.com/archives/73883

 現代に通じる日よけ・砂よけの帽子で、エジプト出土。その大きさから、おそらく兜の上から被ったのだろう。現存するものはこれを含めて三点だけの由。

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日本語で読めるCNNの古代ローマ関係報道

 遅ればせながら、知人より連絡あって新たな情報源=CNNのOdd Newsその他、を知った。該当記事があまりにありすぎて、ひとつひとつ詳報する余裕がない。若干重複情報も含め、ここ半年の注目記事を列挙する。私的には最初の三番目と最後に注目している。とりわけ前者にはいつか触れたいと考えている。

◎ローマ中心部に広大な地下空間 知られざるトンネル網、来年末にも観光客に公開へ:https://www.cnn.co.jp/travel/35235933.html

◎ポンペイの住民、最期の状況が新たに判明 家具を使って寝室封鎖も逃げられず:https://www.cnn.co.jp/fringe/35233101.html

◎火山噴火で灰に埋もれたポンペイに住民が帰還していた その暮らしぶりも明らかに:https://www.cnn.co.jp/fringe/35236786.html

以下、私見である:これまで後4世紀作成の「ポイティンガー図Tabula Peutingeriana に、後1世紀に消滅していたはずのポンペイが「Pompeis」として登場しているという謎も、これにて一件落着かも。となると、今回考古学者が想定しているような廃墟上での貧民層居住というよりは、も少しまともな都市構成と見るべきだったのかも。

◎ローマ時代の「教会」、シナゴーグだった可能性 スペイン南部:https://www.cnn.co.jp/fringe/35236158.html

◎ハドリアヌスの長城近くで見つかった巨大な靴、古代ローマの兵士をめぐる謎が深まる:https://www.cnn.co.jp/fringe/35235463.html

この五月に発掘された35足の靴のうち8足は長さが30センチ以上で、ナイキのサイズ表に基づく米国の男性用サイズでは13.5以上に相当し、現在の基準では平均的よりも大きい。このため、この要塞は非常に背の高い兵士らによって守られていたのではないかとの観測が出ている。

◎1800年間粉々で埋もれていたローマ時代の巨大なフレスコ画、再構築に成功:https://www.cnn.co.jp/fringe/35234525.html

◎筆跡をAIで分析、死海文書がこれまで考えられていたより古い可能性 新研究:https://www.cnn.co.jp/fringe/35234023.html

◎エルサレムで2300年前の黄金の指輪、2個目を発見 ヘレニズム期の解釈に新視点:https://www.cnn.co.jp/fringe/35233762.html

◎千年以上前に埋められたアングロ・サクソン時代の謎の容器、考古学者らが中身を解明:https://www.cnn.co.jp/fringe/35233592.html

◎エルコラーノで2000年前の噴火で炭化した古代巻物、著者と題名が判明:https://www.cnn.co.jp/fringe/35232664.html

◎ローマ軍兵士の集団墓地が物語る、戦場での軍勢崩壊の惨状:https://www.cnn.co.jp/fringe/35231403.html

◎オスティアで古代ローマの沐浴場を発見、当時のユダヤ人の生活に光当てる:https://www.cnn.co.jp/fringe/35230468.html

◎ローマ帝国崩壊、原因はマラリア? 遺骨のDNAで原虫特定:https://www.cnn.co.jp/fringe/35093294.html

◎中世の修道士、「寄生虫まみれだった」 英研究:https://www.cnn.co.jp/fringe/35192121.html

◎若い男性の脳がガラスに変化、ベスビオ火山噴火の超高温にさらされた過程を解明:https://www.cnn.co.jp/fringe/35229924.html

◎炭化した2000年前の巻物、最初の解読部分に「むかつき」意味する言葉:https://www.cnn.co.jp/fringe/35229190.html

◎ベスビオ火山噴火で炭化した巻物、文章を初めて解読 断層撮影やAI駆使:https://www.cnn.co.jp/fringe/35215020.html

◎ポンペイに豪華な浴場施設、考古学者らが発見:https://www.cnn.co.jp/fringe/35228420.html

◎数千年前に行われたストーンヘンジの再建、科学者らが理由を解明:https://www.cnn.co.jp/fringe/35227630.html

◎ドイツで見つかった銀の護符、欧州のキリスト教史書き換える可能性:https://www.cnn.co.jp/fringe/35227572.html

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最近のクリスチャン・トゥデイ:牧師を辞めた理由

https://www.christiantoday.co.jp/articles/35072/20250822/reasons-former-pastors-exit-their-ministry.htm

 アメリカでの元牧師730人を対象にオンラインでの調査結果。

 回答者の40%が「召命の変化」、

 18%が「教会内の対立」、

 16%が「燃え尽き症候群」、

他には、「家庭の問題」(10%)、「個人的な財政事情」(10%)、「病気」(6%)、「教会との相性不一致」(6%)、「教団の問題」(4%)、「新型コロナウイルスのロックダウンによる教会閉鎖」(3%)など。

 ただし、別の調査(英語)によると、牧師の離職率は、プロテスタント全体で1・1%とかなり低く、牧師を辞める人が多いわけではない由。

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性被害:禅宗でもご同様なようで

 最近めったに外出しないせいか、たまたま下校時に駅などで女子生徒に遭遇すると、彼女たちのナマ足に思わず目が吸い付けられてしまうことがある。これはもう、オスとしての動物的本能の自然の反応のように思うのだが・・・。私はこの夏に満で齡78になったのだが、以下の話題でつい想起したのが久米の仙人の故事であった。

「「手が下半身に…」曹洞宗大本山永平寺の修行僧が合宿中の女子高生20人にワイセツ・性加害…寺側は「真に恥ずかしく申し訳ない」」https://shueisha.online/articles/-/254892?utm_campaign=shueishaonline_mail_20250822.1&utm_content=text&utm_medium=email&utm_source=shueishaonline_mail

 これした若い修行僧、本山を放逐されたようだが、こんなこと書くと叩かれる御時世ではあるが、敢えて言う。被害者たちの尻さわった程度らしいのが、なんだか哀れである。そしてつい思う。彼だけではあるまいに、マスコミ・ネタになっちゃってと。それにしても20名に触ったなどと本当だろうか。

 ところで、久米仙人の話の救いは、単なる人間になって東大寺建立の夫役に従事していたとき一念発起して、たった一週間の修行で再び神通力を獲得して建設資材の移動に貢献した、という後日談が付け加えられていることだ。敗者復活が容認されているのはいいことだ。

【閑話休題】久米寺というのが奈良にあるというので、ググってみたら、オイオイ、奈良旅行で歩いたことのある飛鳥寺から西の橿原神宮前駅のそばではないか。次の機会あれば「煩悩よ、去れ」とばかりにお参りせねばなるまい。

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本年8月中旬帰郷での私や器具の劣化状況

 十日間ほど墓参をかねて、いやむしろ草取りのため帰省していた。出発も帰着も昼間だったのでやたらの猛暑で辟易したが、広島の明け方はすでになんとなくひんやりとして、さりげなく秋の気配を感じさせてくれていた。でもって、草取りは昼日中だとすぐに一息つかないとダメなのに、日の出前の早朝だと平気なのは、空気がらみなんだろうか。

 玄関前の花壇が、植えたように雑草が同じ高さで茂っていたのが、これまで見たことなく奇妙だった。しかも引っ張ると面白いようにごっそり取れるのである。

 練馬とはいえ東京ではなぜか空を見上げる気も起こらないわけで、広島ではスッキリ青い空をなぜか見上げて、おっとりした時間の経過を感じることができた。これが田舎のいいところなのだろう。

 だが、西広島駅で広島駅に向かって列車に乗るといやおうなく留守の実家の安全が気になってくるのも、いつものこととはいえ、築40年超えなので、漏電とか気になってしまうのである。

 今回の帰省で、最初実家にたどり着いたとき、ウォシュレット・トイレ便座の留守中には抜いてあったコンセントを入れたら、その直後からイカを焼いたような腐ったような強烈な臭いが感知されて、ギョッとした。その直前までは芳香剤の香りだったのに。連休明けに業者にも来てもらったが、そのころは臭いも抜けていたせいか、別段のことなしとなったが、電源入れたときにショートしたのだろうか。銅線コードのビニールが焼けたような臭いといえばそんな気もするが、そういう形跡も見当たらなかったので未だもって不可解である。ときあたかも、練馬の自宅マンションのトイレが水漏れしたとかで、嫁さんから修理に30万かかると連絡あった。そっちは20数年で、こっちは40数年の年代物。もちろん今回も帰京するときコンセントを抜いたし、いつものように電源盤で可能なかぎりオフにしておいた(冷蔵庫があるので一階電源だけは切れない)。

 テレビは線状洪水帯とか集中豪雨の報道の同じ内容の繰り返しでうるさかったが、我が実家はさしたることなく、ちょっと雨が降ったくらいで、いつもながら大袈裟な報道であった。どういう根拠か知らないが、雨も降っていない西区に大雨警報・雷注意報なんてお笑いぐさだ。もっとピンポイントの有効な予報でなきゃ、誰も信用しないだろうに。まあ草むしりにはいいお湿りだったというべきか。

 あと、いつも東京から持参していた携帯WiFiの調子が悪く、一日後にはメールの画面も白紙となって使えない。これも何が原因なのか不明である。WiFi入れるとすぐに電源が空になるので、バッテリーの劣化だろうか。でもつなぎっぱなしにしてそれなのである。私にはありとあらゆる事が劣化に思える今日この頃。

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ウクライナ戦争決着? トランプ、それでノーベル平和賞?

 吞気な我がマスコミはまだ周辺をうろうろやっているが(ないし、うろうろしてみせているが:例えばもこんな調子:https://wedge.ismedia.jp/articles/-/38638?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=20250821)、アラスカ会議でもう既にウクライナ戦争は露側の勝利で決したとの観測が出ている。

https://tanakanews.com/250819ukrain.htm

 書き手の田中宇はかなりの曲者的論拠を開示する人物だが、さて今後の推移はどうなっていくだろう。彼のいいところは自分の分析の誤りを糊塗せずに正直に訂正してみせるところだ。その技で先見の明を誇っているともいえるのだが。

 国際政治は世人の意表をつく場面が時々ある。ニクソンの対中政策の転換などそうだ。我が祖国はいつでも後追いばかりで、外交的分析においてはるかに遅れを取ってばかりだ。民族的宿痾というべき希望的観測で判断を誤るのであるから、我が国の外交官には先見の明など鼻っからないと責任転嫁してばかりではいけないだろう。インテリジェンス欠如というか語学コンプレックスの裏返しの分析能力欠如なのだから。

 さて、今回がそういう事態なのか、どうか興味津々。

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