投稿者: k.toyota

現代人が古代史を学ぶ意味:メアリー・ビアード女史が語る

 こんな文言を見つけた。

英ケンブリッジ大教授メアリー・ビアードに聞く:「古代ローマ」から現代人は何を学べるのか?

https://courrier.jp/news/archives/272504/?utm_source=article_link&utm_medium=photolink&utm_campaign=articleid_338615

・・・
毒にも薬にもならないお遊戯なのだから、そこまで目くじらを立てることもないと思
われるかもしれません。でも、私には古代ローマは次の二点で重要なのです。

ひとつめは、私たちが特定の立場に肩入れすることなく、集団生活、政治、搾取につ
いて議論できる安全な場を提供してくれることです。
ネロがキリスト教徒を残虐に殺した話をしても、遠い昔の話ですから現代のキリスト
教徒の心を傷つけることはありません。奴隷制や帝国運営についても考えることができ
ます。
古代ローマは、私たちとは無関係の世界と言えばいいでしょうか。あまりにも昔の話
なので、その頃の話をしても誰も傷つけなくてすむのです。言ってみれば、古代ローマ
が話題なら、頭に血が上ることなく冷静に話し合えるのです。

ローマ史が重要であるふたつめの点は、自分の価値観の外に出るのを助けてくれるこ
とです。私にとってローマとは、人を搾取する残虐な帝国でした。
でも、この冷酷無惨な巨大帝国の内側を見ていくと、その起源が移民や亡命者の受け
入れにあり、帝国がひっきりなしに外国人を自分たちのなかに組み込んでいった歴史も
見えてきます。
そういったことを知って自分が抱いていた思い込みが少し剥がれたりすることもある
のです。

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ローマ郊外で共和政初期の巨大な墓発見

日付:2026年1月15日

 2026年1月15日 古代 ローマ郊外で、共和政初期に建てられた巨大な墓地群が発見された。ローマ東部のピエトララータ街道Via di Pietralataの発掘調査では、紀元前3世紀から2世紀に遡る古代道路、小規模な祭壇、そして2つの巨大な水盤も発見された。共和政初期の遺跡は永遠の都ローマでは稀であり、今回の発見は考古学的に非常に重要である。

    ピエトララータPietralata地区は1997年に初めて発掘調査が行われ、ローマ考古学においては稀なアルカイック期(紀元前8世紀から6世紀)に遡る集落の痕跡が発見され、共和政末期に建てられた豪華な邸宅の遺構と、帝政初期の水利インフラも発見された。今回の発掘調査は、大規模な都市計画プロジェクトに先立ち、2022年に開始されたが、この調査でも、紀元前5世紀から4世紀、そして紀元後1世紀にかけて、継続的に居住されていた証拠が発見されている。 この墓地群は、ピエトララータ街道から下る石灰華の斜面で発見された。2つの回廊は、紀元前4世紀または3世紀初頭に建てられた2つの石室墓へと続いている。

    最初の墓(墓Aと指定)には、岩に彫られた内室への壮大な入り口がある。入口は石造りで、柱とまぐさを備え、内部は大きな一枚岩の板で閉じられていた。墓の中からは、ペペリーノ石で作られた大きな石棺と3つの壺が発見された。副葬品には、無傷の花瓶2個、黒塗りの椀1個、浄化された陶器の水差し1個、鏡1個、同じく黒塗りの小さなカップ1個が含まれていた。

  墓Bは、おそらくやや後期、共和政時代の紀元前3世紀に造られたと考えられ、大きな凝灰岩のブロックで囲まれていた。墓室の側面には、死者を安置するためのベンチが置かれ、人骨の中には成人男性の骨格が確認されたが、頭蓋骨の一部のみが発見されている。この部分には外科手術による穿孔の痕跡が確認され、古代医学史にとって非常に興味深い証拠となっている。

  考古学者たちは、これらの墓は凝灰岩のブロックで作られた記念碑的なファサードによって一体化されていたと考えているが、現在ではその痕跡しか残っていない。これらのブロックは後世に解体され、再利用されたのだろう。この複合施設の巨大な規模は、この地の裕福な一族の所有であったことを示唆している。

  道の終点には、石積み、凝灰岩、漆喰で造られた小さな四角形の祭壇 a sacellumがあった。これは奉納物堆積物の上に建てられており、発掘調査では女性の像、陶器の体の一部、テラコッタの牛、そして若いヘラクレスの像が出土した。ヘラクレスは、ローマからティブルへと続く古代のティブルティーナ街道沿いで人気のあった神で、沿道には多くの神殿があった。この小さな礼拝堂も、おそらく彼に捧げられ、紀元前3世紀後半から2世紀にかけて建立された。

    「まさにこのような状況においてこそ」と、ローマ特別監察官のダニエラ・ポロDaniela Porro氏は説明する。「古代都市の最もよく知られた遺跡からは遠く離れているように見える場所に、考古学的にローマを分散都市として捉えた物語を豊かにし、その発展に決定的な貢献を果たした要素が浮かび上がってくる。このように、現代の郊外は、未だ探求されていない深い記憶の宝庫であることが証明されている。」

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日本は国債危機?

 私は数字に弱いので、状況をちゃんと理解できていないのだが、いつも仰天解説をする田中宇氏が1/22に「高市潰しの日本国債危機」(https://tanakanews.com/260122JGB.htm)を投稿していたのを読んで、ちょっとびっくり。昨晩なんだかよくわからないニュースを見ていたせいもある。だけど世の中そんなに警戒しているようには見えないのが不審で。それでちょっと気になってググってみたら・・・、一週間前に「コラム:日本国債と円はボラティリティー上昇か、数十年ぶりの経済正常化で」(https://jp.reuters.com/opinion/ZU5HNJND7RK7NPROCI6Y3NA4KE-2026-01-16/)が出ていた。そして昨日には以下の記事が。「「日本の国債危機」を世界の投資家が警戒、40年債利回りが初の4%超え」(https://news.yahoo.co.jp/articles/6e1a78973c0ddad8f95b9fdc69c4ec22fd40c802);「日本国債急落、トレーディング現場は「狂乱」-財政懸念が突然広がる」(https://newsdig.tbs.co.jp/articles/withbloomberg/2413789?display=1)。

 挙げ句、2013年発信の以下を見つけた。「2030年になる前に、日本の財政は破綻するでしょう」(https://www.recruit-ms.co.jp/research/2030/opinion/detail7.html

  さて、どう決着するのやら。一庶民は見守るしかない。

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通信制大学の需要増大

 私は現役時代、いずれ大学入試や授業はインターネットで地球規模でおこなわないと立ち行かなくなると、素人の思い付きにすぎないが論じたことがあった(「発展と空洞化のはざまで:建学の精神再生を目指して」(特集 大学入試への新たな視点)『大学時報』(日本私立大学連盟)Vol.47(262)、’98 SEPT.、平成10(1998)年、pp.34-37)。

 ところが以来30年近く、実際の動きは、予想通りというべきか、遅々たるもので、実際には国際化などほとんど進んでいるようには思えない。テレビ授業が一般化したコロナ禍を経ても、収束後は元の木阿弥となっている現状がある。ところが思わぬ方向で実績を積んでいる組織があったようだ。

毎日新聞2026/1/22「ZEN大で注目、「好き」を学ぶ通信制大 需要増で学生奪い合いも」(https://mainichi.jp/articles/20260121/k00/00m/040/020000c?utm_source=article&utm_medium=email&utm_campaign=mailhiru&utm_content=20260122)。但し、有料記事。

 記事を読んで、ZEN大ってなんだ、レベルからの出発だったが、要するに高校生レベルでも不登校の増大などで通信制の要望が高まっており・・・、というわけである。もはや状況は従来の大学の理想像を弁じている段階ではないような気がしてならないのだが、志望者を得られているうちは大学側の動きはいつも通りのろくさいだろうが、気付いたときには手遅れになっていないことを祈るしかない。

 実は、普通の大学においても最近の急速なAI化の促進で、授業現場は急変を余儀なくされている。今年の年賀状での一つの話題となっていた。端的には、機械翻訳での外国語演習の形骸化とAI活用によるレポート提出で、評価方法をどうすべきか、というわけである。 

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パラティーノ丘地下の旧邸宅初公開

2026/1/14発信:http://www.thehistoryblog.com/archives/75127

 「グリフィンの邸宅」Casa dei Grifi(House of the Griffins)とは、パラティーノの丘に後期共和政代(前2世紀後半〜前1世紀半ば)に建てられた豪邸であった。アウグストゥス以降の諸皇帝がそこを宮廷とする前は、おおむねこの丘の東側は貴族の邸宅があった一等地だったのだ(西側は聖域で保存されていた)。その遺跡は実に一世紀以上前の1912年に発掘されていたが、保存状態に問題があったのでこれまで、許可を得た研究者を除いて非公開とされてきた。包括的な科学的修復・安定化プロジェクトは2024年12月に完了し、この邸宅を誰もが訪れることができる準備が整い、ツアーは2026年3月3日から毎週火曜日に開催される。チケットは2月3日からコロッセオ考古学公園のウェブサイトで購入できる。

 この邸宅は2階建てで、最上階はアウグストゥス帝時代の新たな建築によって破壊され、今日ではアトリウムの残骸と地下室を含む1階部分のみが残っている。鮮やかな多色彩のフレスコ画で飾られた壁面とモザイクの床は、ドミティアヌス帝によって建設されたフラウィウス宮殿の巨大な基礎が元の構造を破壊したにもかかわらず、驚くほど無傷のまま残存。これは、建設者たちが宮殿を支えるために残った空間に土を詰めただけだったためと考えられている。

 この邸宅の名前は、壁の頂上にある半円形のルネットに描かれた、印象的な装飾アクセント、濃い赤の背景に向かい合う2体の白いスタッコのグリフィンにちなんで名付けられた。

 はたして私は見ることできるだろうか。

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またやらかした、原子力村の無反省の鉄面皮

2026/1/6「中部電力“不正行為”は外部から規制委への「公益通報」がきっかけで発覚――原子力規制庁」(https://news.yahoo.co.jp/articles/2edc26252df0de75b0a9aae3af9f3f131d8344c0

 内部告発ぬきに今回のデータ不正は発覚しなかったという事実は重い。それまでチェックすべき原子力規制委員会自体もだまされていたわけなので、今更騒いでみせても泥船上での泥仕合の醜態にすぎない。

【続報】2026/1/21発信:「不祥事相次ぐ、原子力業界…今なお残る「原子力村」特有の価値観とは」:https://mainichi.jp/articles/20260121/k00/00m/020/297000c?utm_source=article&utm_medium=email&utm_campaign=mailasa&utm_content=20260122(但し、有料記事)

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コンビニ・トイレの今

 私も最近よくお世話になるようになったコンビニ・トイレに関して、以下のような情報が。

「コンビニトイレは“公共サービス”か:きれい事では済まない現実」(https://mainichi.jp/articles/20260114/k00/00m/020/145000c?utm_source=article&utm_medium=email&utm_campaign=mailyu&utm_content=20260115):但し有料。

 私はどうしてコンビニのトイレが自由に使えるようになったのか、よくわかっていないのだが、社会貢献といってもやるほうは大変な負担がかかるはず。その挙げ句の利用者が買い物してくれる率は6割程度らしいということなども、一連の記事を読んでよくわかった気がする。

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ゾシモス『新ローマ史』:重訳ですが、発注してみました

 いつものようにググってて偶然みっけ。

ゾシモス(著)
重訳版『新ローマ史』第1巻 ―帝国の危機―

このサイトは、Greek・Latin愛好家の今居清綱氏の運営で、原典翻訳が遅々として進まない学界の状況に苛立って重訳を始められたようで、現段階で歴史関係は以下が出ているらしい。

 最近は古い英訳のデジタルがアップされているので、手間さえ厭わなければ機械翻訳でざっくり読むことできるが、その手間を省いて読むにはいいだろう、と、とりあえずゾシモスの重訳を購入してみようと思い立つ。どうやら「電子版」と「同人誌版」があるらしく後者が値段がちょっとだけ高い(https://psbw.booth.pm/items/5229023)。登録ないし送金で若干手間取ったが、無事同人誌版(要するに印刷版)を発注できた。ちなみに2冊、送料込みで2000円弱。どんな出来具合か楽しみである。

 それでなくとも原典からの翻訳は、やたら西洋古典学の伝統的な作法がきつく(なにせ版本の検討からはじめないといけないから、本文翻訳以前に多大のエネルギー消費に耐えれる体質でないともたない)、それもあってなかなか進まないので、次善の策として今後はこういう試みが有志によって盛んになることを願っている。私もお世話になってみようかとちょっと頭をよぎってしまった。

【追記】発注してから2日で現物が届いた。まず、A5版で、私には字が小さすぎる感じ。これでは拡大コピーして使うしかない(ないしは電子版の重複購入か)。あと別紙の「お知らせ」が入っていて、要するに文書版での誤字脱字とかはpdf上で修正済みと報告されていた。たしかにそういった修正はデジタルの方が簡便なので、ならばそう最初から書いてくれていたらデジタル版を頼んだろうに、と思わないでもない。ちなみにチェック先は以下:http://history.soregashi.com/  それを見たら実際にゾシモスには該当する誤字脱字は掲載されていないようで、若干むむむという感じ。

 また、これの「リンク」を開いてみたら、なんと主としてビザンツ関係のHPが紹介されており有益(リンク切れもちらほら。挙げ句、なぜか私たちの「教皇列伝」だけがリストアップされていて・・・謎である:「教皇列伝」はギリシア語ではないし)。ビザンツ史に興味ある人たちはなかなか翻訳出ないのに苛立っている感じが受け取られた。そこでのウェブ利用なのだろう。

【追記2】デジタル版も入手した。これだと文字が拡大できていい。ただ、底本に若干問題あるようで、本当にざっと見るだけしか利用できない感じ。ま、それはしょうがないか。

 

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