100年振りの発見:ローマ市域石標pomerium cippus

 2021年7月16日公開。これまでローマで10個しか発見されていなかった市域表示のトラバーチン製境界石pomerium cippus が100年振りにみつかった(前回発見は1909年)。それはアウグストゥス霊廟で下水道工事の作業中に地面から約3.5メートル下で見つかり、現在、霊廟すぐ隣のアラ・パチス博物館で、皇帝クラウディウス像のそばに展示中とのこと。

 クラウディウスはローマ周辺に140以上のチッポを置いたとされているが、見つかったのは今回のものを含めて11個だけ。そのうち4つは元の位置に残されており、一部はバチカン博物館に所蔵されている由。

今回発見のもの

 研究者によると、後49年のクラウディウス帝によるローマ市域の拡大時のもので、その全文は、以下の通り。

たとえばCIL. VI. 1231 = ILS. 213:右の境界石の写真は、バチカン博物館所蔵のもの

 今回の出土物は下から2行目までが完全に、その上2行が部分的に残っていた。カイサルCaisarという古色蒼然とした表記やFの逆転文字使用など、いかにもエトルリア語に暁通していたクラウディウスらしいこだわりが見てとれる。

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