初回放映はことしの1/24だったらしいが、それを見落として2/8に再放送で見た。今だとオンデマンドで見ることできるし、再放送の予定もあるらしい。
何が新発見なんだろうと興味をもったのだが、あれれれれ、と。発掘現場での新発見がほとんどだったわけで、だからまあ放っといても「新発見」には違いがないのだが・・・。一番違和感あったのは以下だ。
ギザのピラミッド横から大浴場が出土してという話の中で、円形の座席型の浴室の話が出てきて、報告役の漫画家ヤマザキマリが「知らなかった」とか言っていたが、それを私はイタリア半島のアドリア海沿いで最南端から北上している途中の博物館で見たことがあるし(セラミック製だったと記憶する)、チュニジアのフェニキア遺跡として著名なケルクアン遺跡でも、今をトキメく著名大学教師で当時は院生だったお方がそこに座ってにっこり微笑んでいる写真も撮ったことあるし、さてチュニジアだっけのホテルで座席型を再現した現代のお風呂の部屋に偶然1泊したこともある。ぜんぶ写真に撮っていたのだが、それがどこにあるのか、今となっては不明なのだ・・・。とほほである。
ここではググってみつけたケルクアンでのそれを示しておこう。意図して撮られていないのでズバリではないが(特に左側)、座席式であることは確認できるだろう。あそこの遺跡には普通のバスタブを含めてこの手のバスタブが色々あった。個々の家の風呂という感じ。

だからたぶんフェニキア系のものがギリシアを経由してイタリア半島にも到着していたのだろうと想像している。
また、ギリシア系だとすると、シャワー式だった可能性もあると思う。遺跡では上部構造は破壊されて、だいたい土台部分しか残っていないわけだが、ともすると研究者すらそのことが忘れられていて。ギリシア系の浴場では人間が壁に沿って立ったり坐ったりして、頭上から水が落ちてくる一人用の「ヒップ・バス」(Hip bath / Sitz bath)方式があった。これは、アルキメデスの「εὕρηκα!」(わかったぞ!)がらみで意外に知られている話なのだが、まあ浴槽でないと彼の原理は発見できなかったわけで、となるとあのエピソードはちと眉唾じみてくるのだが。ギリシア人と表記されることの多い彼は、実はシケリア島のシラクサ出身だったので、そのまんまギリシア式ではなく各種のバスタブがあったということにしておこう。以下参照:https://clsoc.jp/QA/2024/20240607.html(なんとこの解答者は、齋藤君ではないか!)

ギリシアの壺絵(?)にもシャワー式を描いたものがあったような。

だから筋書き書いた今回のディレクターさんちょっと不勉強だったんじゃないかな、そういう感想をもってしまった。
【追記】以前のブログでケルクアンの座席バスの写真はアップしていた:2019/5/27「アウグスティヌスも入浴した」

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