2026/1/14発信:http://www.thehistoryblog.com/archives/75127

「グリフィンの邸宅」Casa dei Grifi(House of the Griffins)とは、パラティーノの丘に後期共和政代(前2世紀後半〜前1世紀半ば)に建てられた豪邸であった。アウグストゥス以降の諸皇帝がそこを宮廷とする前は、貴族の邸宅があったのだ。その遺跡は実に一世紀以上前の1912年に発掘されていたが、保存状態に問題があったのでこれまで、許可を得た研究者を除いて非公開とされてきた。包括的な科学的修復・安定化プロジェクトは2024年12月に完了し、この邸宅を誰もが訪れることができる準備が整い、ツアーは2026年3月3日から毎週火曜日に開催される。チケットは2月3日からコロッセオ考古学公園のウェブサイトで購入できる。
この邸宅は2階建てで、最上階はアウグストゥス帝時代の新たな建築によって破壊され、今日ではアトリウムの残骸と地下室を含む1階部分のみが残っている。鮮やかな多色彩のフレスコ画で飾られた壁面とモザイクの床は、ドミティアヌス帝によって建設されたフラウィウス宮殿の巨大な基礎が元の構造を破壊したにもかかわらず、驚くほど無傷のまま残存。これは、建設者たちが宮殿を支えるために残った空間に土を詰めただけだったためと考えられている。


この邸宅の名前は、壁の頂上にある半円形のルネットに描かれた、印象的な装飾アクセント、濃い赤の背景に向かい合う2体の白いスタッコのグリフィンにちなんで名付けられた。


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