1月6日は、イエスが神の子として世に「公に現れた(顕現した)」(ギリシア語:ἐπιφάνεια, ラテン語:Epiphania Domini)ことを記念する祝日。東方の三博士(賢者たち)が幼子イエスのもとを訪れ、救世主として礼拝した出来事を祝うもので、クリスマスから12日目に祝われる、ともされているようだが、私的にはイエスの宮参りおよび割礼の祭儀をそれと認識してきた。
下図は、カンパニア州カゼルタ県のTeanoにあるTeanum Sidicinum市立博物館所蔵の、1906年にTeano近郊の古代のサン・アマージオ墓地(necropoli di S. Amasio)で発見された「Mausoleo di gens Geminia」(ゲミニア氏族の霊廟)で発見された最古(375年)の御公現祭モザイク。左欠損部分はおそらく聖パウロと聖ペトロの座像、中央上にキー・ローのモノグラム、そして右側は東方三博士の訪問場面で、どうやら右手で祝福の姿勢を示すイエスを膝に抱いたマリアの右背後に母アンナも描かれているらしい。破損もあって銘文は詳らかではないが、「…TERE (= utere) SEMPER – monogramma – F(elix) ・・・・・・ FELICITA P.S. 」と読むらしい。
各種の解説では、このモザイク銘文以外の、ゲミニア家gens Geminia出身のフェリキタFelicitaとマルキアーナMarcianaを記念した、2つの小さなキリスト教的な墓石に刻まれた碑文から、このモザイクは夫で元老院身分の(v.c.)Felix Geminiusが妻Felicitaのために作成依頼したものと判断している。https://caserta24ore.blogspot.com/2024/12/a-teano-la-piu-antica-rappresentazione.html ちなみに、フェリキタは死歿年は不明だが60歳で、その娘マルキアーナは8歳で執政官表記に基づき370年に死亡した。【若干彼らのプロソコグラフィーを調べたが、記載はなかった】

イタリアでは一昔まで、十二月になると御降誕祭にむけて祝日気分となり、休んじゃえとショーペロ(ストライキ)が頻発し出し、御公現祭でようやく日常に復帰するという感じだと聞いたことがある。いかにもイタリアである。

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