特に中国の訪日客の性格が変わってきているらしい。「中国の超富裕層、訪日を卒業」「日本は貧乏人が行く国」「中国資本化された秋葉原」「爆買い失速」「これからはブランド中古品がねらい目」などなど。ところが我ら日本人のほうはかつてのバブルと同じで、過去の栄光の時代が忘れられず、過去にとらわれて生きているらしい。そうこうしているうちに、世界の態勢から取り残されてきたわけで、また同じ轍を踏もうとしている、というわけである。https://toyokeizai.net/articles/-/889687?page=1

中国人観光客の受け入れ態勢にも中国資本の進出がかつて指摘され、要するに中国人観光客の落とすカネも中国が回収していると言われて久しいが、であれば、日本のおもてなしも中国人が真似すれば、まあサービスは低下し新味も薄れるわけだ。以下のランキングでも莫大な人口を擁する中国は3位にすぎない。それも円安に乗っかっての現象なのである。要するに、円安だから日本で爆買いして自国で転売して利ざやを稼愚ためにやって来ているに過ぎない。

本当は、新規顧客とともにリピーターをどのように開発するかという工夫が必要なのだ。古代ローマ史を勉強している私は、それでなくとも万年オヴァー・ツーリズムの現代イタリアの呼び込み策術に絡みとられていて(遺跡の新発掘と公開、博物館・美術館といった箱物の新規充実、展覧会の世界巡業・・・)、毎年渡伊しなきゃと思うほど新企画が目白押しなのであるが、そういった「観光立国」を意図した政策が我が国の文化行政にはたしてあるといえるのだろうか、という疑念にとらわれてしまうのである。
円安での空虚なインバウンドに浮かれてばかりいないで、将来を見据えての戦略が観光にも必要なのではないか。
【慌てて追加】
その一方で、以下のような新傾向も。在日50万、100万でおたついていないで、かつての度量ある国士の登場を願わずにはおれない。
「言論の自由求め、中国のインテリが東京に大集結」https://toyokeizai.net/articles/-/730965
「中国人向けの書店が東京で続々開業する深い事情」https://toyokeizai.net/articles/-/731663

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