「初めは処女の如く、後は脱兎の如し」

 ケータイの画像を調べていたら、ローマの国立考古学博物館・マッシモ宮の最上階はフレスコ画中心の掲示になっているが(最大の見どころは、Villa della FarnesinaやVilla di Liviaのそれだろうが)、テルミニ地区の発掘で出土したドムスの小部屋での復元を入口から覗いていて気づいて撮っていたのをみつけた。たぶん夫婦の寝室なのであろうが(これはうろ覚え)、部屋の壁の中央の嵌め込み壁画が連番になっていて、なにぶん距離あるのでうまくは撮れてないが、まあそれの最初と最後を繋げると以下のごとし。

 私はこれを見て、冒頭の一句を思い浮かべたのであ〜る。が、今回、語義を確かめてみたら、私の理解はどうやら間違っていたようだ。

出典:孫武孫子・九地』

  • (白文)始如処女、敵人開戸、後如脱兎、敵不及拒。
  • (訓読文)始めは処女の如く、敵人戸を開くや、後は脱兎の如く、敵は拒ぐに及ばず。
  • (現代語訳)初めのうち、処女のようにおどおどしていれば、敵は(油断して)門戸を開くであろう、それからは、逃げる兔のように素早く攻撃すれば、敵はもう防ぐことはできない。
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