「「空白の3年間」出生数が過去最少となった必然」(https://toyokeizai.net/articles/-/883218?utm_source=morning-mail&utm_medium=email&utm_campaign=2025-06-12&utm_content=1&bdmlc=MTAwMjM3XzMwMzE1XzIzNDI0OTRfMQ&bdl=3)
先頃公表された2024年の人口動態概数年報であるが、マスコミが「人口減」と煽るばかりで実態分析が欠けているとして、なかなかの力作のように、私には思えた。
ま、いずれにしても、日本の人口動態は先行き不安要因ではあるが、この狭い国土にこれまで1億2,3千万いたというほうが驚嘆ものかもしれない(誤解なきよう付言するが、江戸時代は3000万程度だったらしい)。日本と同じくらいの国土をもつのは、ドイツ、ノルウェー、フィンランドらしいが、それらの現代の人口は、それぞれ8300万、550万、560万といったところ、まあ北欧はそんなものとして、比較の対象となるのはどいつだろうが、18世紀半ばの想定人口が1500万程度だったというのは面白い。いずれにせよ、日本の人口は多かったのである。
それで思いだしたのは、近世ポルトガルのこと。小国だったのでスペインなんかと違い、植民地を支配することは最初から諦めていたのだそうだ。なんと人口230万! 同じ18世紀半ばにスペインは1000万。となると、イギリスやフランスのことも知りたくなる。イングランド、ウェールズ、スコットランドまとめて1900万と、かなりの大国だったわけ。ちなみに国土は日本の3分の2程度でそれほどいたわけだ。フランスは人口2500万、本土面積だけで日本の1.5倍と堂々たる大国だった。
歴史での国の盛衰をこうした国土と人口的視点からみると意外と相関関係があるように思えて面白い、と思いませんか。
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