6/20一般公開:Largo di Torre Argentinaの神域、そして巨大トイレ

 このブログでも2021/4/30に一年後に公開と紹介していたこの神域の整備がようやく終わって、この6/20から一般公開された。

 私にとって、この区画は20世紀末に1年間ナヴォーナ広場に滞在していたので、この付近は食堂や書店、エディコーラ、停留所と、とてもなじみのある地区にある遺跡だったが、とりわけ、西のカンポ・デイ・フィオーリからの流れで「ポンペイウスの100の列柱ポルティコ」(ここがカエサル暗殺の場)の東端の巨大トイレ(上図だと右上の5の下)が目視できるのできわめて注目してきたのだが、現在の地上の上から見るしかできなくて、見えるから一層もどかしいことこの上ない遺跡でもあった(https://www.youtube.com/watch?v=7rKi4jfrZjI)。そのくせなぜかこの神域遺跡は猫の楽園になっていて、人間様を尻目になんで猫は自由に入れるんだよ〜と恨めしく思ったことだ。

 知人が教えてくれた今回の公開紹介の画像を見ても、東側からのがほとんどで、さて西側のトイレ方面、諸神殿の後ろ側に回り込める遊歩道の存在は望み薄だ。

https://video.yahoo.co.jp/c/19762/d898618986595f9e42bd38b8d5ddaffbebd7
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 この遺跡関係の情報量はかなりあるが、今は以下の件だけでもアップしておこう(後から確認したら、前回も紹介していた(^^ゞ)。オスティア遺跡への往復で渡伊中必ず一度は寄っていたローマ国立博物館分館のモンテ・マルティーニ博物館で、あるときふとこの神域出土品が置かれていたのに気づいた(なにしろ、ギリシア系の莫大な彫像の所蔵量なのでいちいち確認して見ていないわけでして(^^ゞ)。その代表が、B神殿から出土したフォルトゥーナ女神像断片。実に巨大な彫像で、頭部と肌を見せている部分は大理石であとは青銅製なんかだったらしい。こういう彫像をアクロリスacrolithという。その伝では、コンセルヴァトーリ地階中庭のコンスタンティヌス大帝の巨像もそれにあたる。

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