2018年に報告があったもの。
美術史家のエマ・マーヤン=ファナールEmma Maayan-Fanar博士が、イスラエル南部のネゲブ砂漠にあるシブタ Shivta遺跡で発見した。この遺跡は後2世紀頃の農村跡で、遺跡が発見されたのは1871年と、約150年も前で、遺跡自体はすでに多くの考古学的研究の対象となってきた。
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しかし、そこに何世紀にもわたって土に埋もれていたイエスの絵があることは、長い間誰も気付かなかった。彼女がそれに気づいたのは「ちょうど良い角度の光が当たる、ちょうど良い時間に、ちょうど良い場所にいた」からだった。
人類学的にいって、イエスは現在のイラク系ユダヤ人に一番近く、黒褐色または黒色の縮れ髪、深い茶色の目、オリーブブラウンの肌をし、身長は当時の男性の平均身長の166センチ前後だったはず。それがこれまで西洋人的に描かれてきたのは、事実上、ゼウス(ギリシャ神話の主神)やネプチューン(ローマ神話の海の神)、セラピス(エジプトの男神)の若い頃の姿を模して、王座につく皇帝を描いた絵画が原型になっており、特に長い髪とひげは、ギリシャ・ローマ時代の聖像画から取り入れてきたからである。以下がよく目にするイエス・キリスト像。トリノのシュラウドの影響も受けているだろう。
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以下がシブタ遺跡の件の絵であるが、補正線を入れても不鮮明である。
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![](https://i0.wp.com/www.koji007.tokyo/wp-content/uploads/2024/04/スクリーンショット-2024-04-04-22.24.30-1024x923.png?resize=1024%2C923&ssl=1)
上記の画像は、イエス時代のガリラヤで発掘された30歳の男性頭蓋骨から復元されたもの。彼がイエスというわけではないが、有り体に言ってこんな感じだったのかもしれない。ま、刷り込まれてきた印象を打破するにはいいかもだ。https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-35173762
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