組織崩壊への序曲

 最近崩壊を始めている組織がどうしても目につく。

 一番新しい動きは安倍派である。集団指導体制など問題の先送りに過ぎず(利権の温存が当面の課題)、その間に問題は何も解決されてこなかったツケが回って来たわけだが、それは思わぬことからほころび出す。統一教会がらみで派閥内で排除された下村博文の、逆襲の一刺しという見方をすると面白いのだが、どうだろう(https://news.yahoo.co.jp/articles/2482d990e466dbb001639cf2aeb4c64d105eb1a1)。それに表には出ていないが、この問題に火をつけたのは昨年11月の赤旗らしい(https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20231210/pol/00m/010/005000c)。劣化の激しいマスメディアの体たらくがここでも目立つ。

 巨悪が渦巻く中で今回は、氷山の一角としてもしかし額の小ささはいささか気になるところで(ま、安倍の小判鮫どもだから小者には違いないが)、それもあってか特捜はマスコミへのリークで世論を盛り上げようと躍起になっている気配がするが、さてどこまで行きつくことやら。ここでもマスメディアの自主取材能力の劣化を嘆じざるをえない。否、知ってて公表しなかったのかもだが。まあいずれにせよ不甲斐ないわけであるが。

 以下、今回の小ずるそうな小者たちのうち3名の揃い踏み。

 次に集団指導体制問題ではやはり創価学会が俎上に上がらざるをえないだろう。部外者の私には情報が不足しているが、否応なく信者の世代交代がせまっていること、公明党の集票力の低下といった周辺的状況からすでに長期低落は始まっている。ここでも集団指導体制という権力の空洞化がとられてきたわけであるが、中興の人物が出ない中で有効な手当を講じえないままに、池田大作の死亡発表となったとなると、もう先がないわけで。卑近な例では、もといた岡山県の山奥から私の教え子が選挙のたびに上京して私を訪ねてきていた。もちろん公明党候補に投票を、というわけだ。たかが一票にすぎないがおそらく私は投票しないだろうと思いつつのことで、上京しての選挙の手伝いついでのことだったのかもだが、それにしてもせっせと尋ねてきていた。しかし来なくなって久しい。

 ところで、なぜか佐藤優が大甘の見解を述べているのが目につくが(https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20231127/pol/00m/010/013000c)、カリスマの後には凡庸な存在しか許されないので、どんな手立てを講じていても空文にすぎないということが今回は分かっていないようだ。というか、売らんかなと大部の本を書いたせいでもあるまいに(『池田大作研究』朝日新聞出版、2020年)。

 ジャニーズ事務所も宝塚も、日大アメフト部も・・・。だが、浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ、なのだよね。替わりはまたすぐに出てくる。モグラ叩きは終わらない。

【追記】いつもは見るのを避けているテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」をなぜかチャンネル押して見てしまったのが、豊田真由子の話だった(https://news.yahoo.co.jp/articles/04bd7bcf156454b975aab3fe635cf2ea4b771a75)。門外漢には知りえないなかなかリアルな内容だったが、そのあとコメンテータの玉川某が無内容な発言をしていて、何も知らないのに一丁前に喋っているのは実に滑稽だった。

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