このモザイクは、オプス・ベルミキュラートゥム opus vermiculatum 技法で制作されている。これは、小さなテッセラを波打つ線で敷き詰めた人物モザイクで(ヴェルミキュラートゥムは「虫のような」という意味で、このタイプのモザイクは、主にエンブレマタ emblemata と呼ばれる最も精巧な細工が施されたパネルに用いられた。それは、オプス・テッセラトゥム opus tessellatum 技法でより大きなテッセラを用いて描かれた、精巧で幾何学的な花のモチーフで囲まれているのが通常だった。
ドイツから返還された恋人たちの姿を描いたローマ時代のモザイク画が、2025年7月15日(火)、ポンペイ遺跡公園の講堂で報道陣に公開された。「家庭愛というテーマが芸術の主題です」と、ポンペイ遺跡公園長で、返還作品に関するエッセイの共著者ガブリエル・ツフトリーゲル Gabriel Zuchtriegel氏は述べた。「紀元前4世紀から1世紀にかけてのヘレニズム時代は、神話や英雄たちの情熱を称えていましたが、今、私たちは新たなテーマを目にしています。」