解散命令権請求されても仕方ないカトリック教会

 年明けそうそう物騒かもしれないが、旧統一教会関係者の書いていることとはいえ、なるほどなと納得させてくれる「暴論」を紹介しておきたい。

 世論の圧力に屈して、日本政府が旧統一教会に強引に解散命令を請求した件で、だったら幼児性愛で物議をかもしているカトリック教会をなぜ放っておくのか、という理屈である(https://wien2006.livedoor.blog/archives/52376495.html)。

 その情報で私ははじめて知ったのだが、70歳の女性が気仙沼カトリック教会の神父から性的暴行を受けたと訴えた件で、昨年末にその事実を仙台司教区は認めて示談が成立したとか、2020年2月末の時点で日本の全16教区ならびに全40の男子修道会・宣教会、55の女子修道会・宣教会での調査で、聖職者から性的虐待を受けた事例16件が報告されたらしい(https://www.christiantoday.co.jp/articles/27922/20200407/catholic-priest-sexual-abuse-in-japan-investigation.htm)。しかしことの性格上それは実数からはかけ離れた数字と容易に想像できるわけだ。

 これは日本だけの問題ではなく、周知のように全世界のカトリック教会に普遍的に存在しているわけで、となると教皇の「任命責任」が問われてしかるべきであろう(https://wien2006.livedoor.blog/archives/52375988.html)、ということにもなるし、岸田政府がカトリック教会のそういった構造的問題を直視してなぜ日本のカトリック教会に解散命令を請求しないのか、というわけである。

 いや、なかなかに面白い指摘ではないか。こういった件に関しなぜか伝統的に対応が鈍いカトリック教会であるが、危機感をもって猛省すべきではなかろうか(マジにやると大変な事になりかねないという現状認識があるのかもしれない:背景に告解の内容の守秘義務という縛りが関連していたことにはすでに触れたことがある)。そしてこれはひとりカトリック教会だけの問題ではなく、プロテスタントでもかねて指摘されているのである(https://www.christiantoday.co.jp/articles/26560/20190213/southern-baptist-convention-sexual-abuse-700-victims.htm;https://www.christiantoday.co.jp/articles/32744/20230913/st-luke-uccj-japan-society-for-spiritual-care.htm;https://wien2006.livedoor.blog/archives/cat_50020859.html)。そして、これはキリスト教のみの問題ではなく宗教界全体の問題でもあり、さらにこれは宗教界のみならず・・・・・・。

【追記】上記関連でぐぐっていて「Christian Today」なるメールマガジンを知ったので、登録手続きをとりました。今後、毎週火曜日にそれからの一部情報をアップする予定です。

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