帰省のよすがに:小イワシの刺身とゆでうどん

 ずっと以前から広島に帰省したときの私の楽しみは、小イワシの刺身と、広島駅新幹線ホームの13,14番に出店していた立ち食いうどんであった(私はそこでもっぱら「たまごうどん」を注文する:駅内の他のうどん屋は全然お呼びでない)。そして、私が実家に帰り着くと母はどんぶり一杯の小イワシを「しごうして」(さばいて:具体的には三枚におろして)出してくれていたものだ。これにどろっとした西日本特有の刺身醤油と生姜をつけて食する。なんども流水ですすいでいるのに残っている苦みが新鮮さの証し、故郷の味である。それがいつの間にか禁漁時期が決まっていたりして、とにかくめったに口にすることできなくなってしまい、近所のスーパーに出てもたいていは地元産でなくなっている(料理屋ではメニューにあっても刺身はないのだ:なぜか丸ごとの天ぷらはある)。以下の写真は2010年ごろのもので、当時でも山口産より90円高かった。

私はこれを2パック買って帰る

 そのうえここ二年はコロナ騒ぎで、プラットホームでうどんを食べようにもずーーと店が閉められていて、昨年とうとうあろうことか店の場所が弁当屋に変わってしまっていて、あれれという次第。あとから下のみやげ物売り場の待合室の奥まった一画に普通の店舗として開店していることを知ったのだが、相変わらずのコロナ騒ぎで閉店になっていたり、開いていても閉店時間が18時だったりで、これまでなかなか食せなかったのだが、年末に帰郷したときの帰り道で寄って試食しての味は変わっていない感じだが、プラットホームでかき込む風情が失われてしまったのはなぜか残念。以前、この腰のない柔らかいうどんはどこ製なの?と店のおばちゃんに聞いたときに、おばちゃんがくれた包装プラに「第一食品工業株式会社」の「ゆでうどん」と書かれてあった。

 この柔らかさが私にとって故郷の味である。かつて住んでいた津山の「福吉屋」のそれにも通じていて、なつかしい。

いつもはイナリを加えて注文するのだが、自販機押し間違えてにぎりになってしまった。

 これまで唐辛子を自分でかなり大目にかけていたのだが、御時世で一人分のパックが添えられてきて、これじゃ足らないので「もひとつください」と言ってもらったのだが、それでもやっぱ足らんかった。

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