今日みた反(非)戦ドキュメンタリー

 ①中国満州での残留孤児を引き取って育てた中国人里親たちはすでに全員死亡しているが、孤児たちは里親たちのことを今でも忘れていない。日中の架け橋になりたいと思っている元孤児もいる。https://www.youtube.com/watch?v=Ey1ouKnJR0k;https://www.youtube.com/watch?v=rbvcgJzpDwc

 中国残留孤児については、別の話(子供のいない夫婦が老後を見てもらうための手段)も聞いているが、そうでない人たちもいたわけだ。そういえば、昨晩は原爆孤児を引き取って韓国に連れて行ってくれた韓国人、そしてそこで育ててくれたオモニの話を再放送でまた見た。

 ②大戦直前、チェコのプラハからユダヤ人の子どもたちが、ボランティアのイギリス人銀行家ニコラス・ウィントンによってイギリスの里親たちに引き取られた。救出すべき5000人がまだ残っていたが、最後に列車に乗せられた250人は大戦勃発で一日遅れで出発することができず、混乱の中で一、二名以外全員死亡したらしい。もちろん他の残された子どもたちも。結局、669名の子どもたちだけがイギリスに逃れることができた。その功績でウィントンはサー称号ももらったらしい。

Sir Nicholas George Winton:1909-2015年 享年105歳

 以前、イギリスにせよフランスにせよ、ユダヤ人が大量に亡命してくるのを恐れて、ナチのユダヤ人絶滅政策をなかったことにして、動かなかったことを知った時、なんとまあと思ったことだ。しかし、今日みた中国人庶民やイギリス人市民といった個人は、国家の思惑を超えて結果的に人道支援に動いたのである。

 国家はいつもこうなのである。「国民の命と安全と守る」と火星人みたいな首相がぼそぼそ地球語をつぶやいたところで、それは空手形であることは、常識的な国民なら皆知っている。自宅療養なんて、ウソで固めた棄民の言い換えにすぎない。ちゃんとした日本語を使え、といいたい。野戦病院のほうがまだましのような気がする。

 同様の事情があったと思えるのが、バチカンのピオ十二世の挙動である。これも数日前のドキュメンタリーでやっていたが、スッキリしないまとめ方だったが、実際現実がすっきりしないからだと思う。対権力者との交渉ごとと、目の前の個別具体への対応はしばしば一致しないわけで、それは両面から眺めるしかないからだ。

 ③そうそう思いだした。「#(ハッシュタグ)あちこちのすずさん 2021 :教えてください あなたの戦争」というキャンペーン番組もあった。歴史の主体は庶民である、いやそんなきれい事ではなしに、庶民の早晩消え去る事実をなんとか残したいという観点からはこういう運動こそあるべき本筋だと思う。

 ④九州帝大医学専門部での米軍捕虜への生体解剖「相川事件」(1945年5-6月)、斬首事件「西部軍事件」「油山事件」(同年6-8月)(https://www.nishinippon.co.jp/item/n/723177/;https://www.nishinippon.co.jp/item/n/671379/)に取材したドラマもあった。「終戦ドラマ:しかたなかったと言うてはいかんのです」(https://news.yahoo.co.jp/articles/1798e08b075162633bfb306b1074adda2dc51363)。 

 遠藤周作の小説『海と毒薬』(1957年)を思い出した。上官の命令を拒否する兵士は軍隊では二律背反で、昨晩「私は貝になりたい」(1958年製作)を見たし、今日はB・C級戦犯のドキュメンタリー、それに東京裁判もあった。フィリピン戦線でジャングルをさ迷った民間人たち、また沖縄の摩文仁の海岸線に追い込まれガマや切羽詰まった民間人の様々の生き死にもかいま見た。庶民の生き様は兵士よりもはるかに多様で、また悲惨だ。

 以下新たな研究も見つけた。丸山マサ美「アメリカ公文書館にみる九州大学生体解剖事件関係資料とその意義」『日本健康学会誌』86-5, 2020, pp.224-230(https://www.jstage.jst.go.jp/article/kenko/86/5/86_224/_pdf)。

 あれこれググっていると関連で米陸軍第7軍第45歩兵師団兵士による「ダッハウでの報復虐殺」(1945/4/29)なんてことがあったことを初めて知った(https://ja.wikipedia.org/wiki/ダッハウの虐殺)。これが映画などで流されているきれい事ではない現実なんだ、との思いが深い。これと米軍日系人部隊だった第442連隊戦闘団や第522野戦砲兵大隊はどんな関連をもっていたのか。知らないことが多すぎる。

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