大宅壮一:遅報(53)

 ひょんなことで大宅壮一「サンデー時評」をチラ読みしている。立派な全集の第8,9巻が1200円(別途送料520円)だったので、我が図書館には当然あるのだが、悪いクセが出て購入してしまった。例の山田風太郎でチェックしてみたら、今の私には読み捨てならぬ一文が出てきた。至極健康体だった彼は63歳ごろから異常に太りだし、1.68㎝の身長で体重が90キロを超え、書庫の階段も一段登るごとに、呼吸を整えなければならないザマとなった。医者にコンニャクを勧められ、以来主食をコンニャクとし、それで体重はへったが栄養失調をきたした由。私は寒天を副食にしているので体重は減らず、ひたすら眠気に襲われている。

 ちなみに彼が「時評」を書いたのは、晩年の1965/10/17から1970/11/01の、丸5年間であった。それは私の学生時代に重なっている。おかげで読んでいて思い出すことも多い。逆にいうと忘れ果てていることばかりだ。

生没年:1900-1970年

 彼の最晩年のことを草柳大蔵が書いているらしい。それを探してググっていたら、そっちは見つからず(御存じ寄りの方からの情報を求める)、偶然以下の論考に至った。昔同じ学部でご一緒していたけどお付き合いはなかったが、謹んで拝読したが、軽妙で面白かった。そういえば芸達者の一面をお持ちだった風評はなんとなく聞いた記憶があった。上田康夫教授最終講義「エディターシップによる「知」の創生」第38号(2008年):https://dept.sophia.ac.jp/human/journalism/Communications/CR-no38-ueda.pdf

 閑話休題。ところで、ググっていたら以下を見つけた(「大宅壮一ができ上るまで:マスコミ生活50年の記」『文藝春秋』1965年2月号)。大笑いしながら読んだ。豪傑である。その彼が賀川豊彦から若気の至りで(女性めあてだったとお書きになっている)、キリスト教の洗礼を受けていたことは初耳だった。もちろんさっさと離脱したらしいが。https://bunshun.jp/articles/-/7063

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