イタリアで神父の感染死亡多数

 イタリアで医師の感染による医療崩壊が報道されているが、カトリック信者の死亡時に臨終の秘跡を行うために立ち会う神父のそれ以上の死亡者数が伝えられてきている。しかし、すでに23名もの神父を失ったベルガモ教区はいったいどうなるのだろうか。

 実は、キリスト教が爆発的に信者数を拡大した紀元後3世紀において、疫病の流行の中で死者を区別せず看取った篤信の聖職者・信者が数多く死亡したが、その献身行為が多くの改宗者をもたらした、と言われている。その故事に習えというわけではなかろうが、フランシスコ教皇は、教会閉鎖に消極的と言われているが(よもや、聖職者の世代交代を促進し、不可避的な俗人登用を意図してのこととは思いたくない)、神父には老齢者が多いので、バチカンからしかるべき対応指示が出ることが早急に求められている、と私は考える。このままだと、韓国やアメリカの(韓国系)新興プロテスタント宗派と同列以下、となる。

 日本語での第一報は以下。https://www.afpbb.com/articles/-/3274860;https://www.bbc.com/japanese/52029836;http://agora-web.jp/archives/2045021.html

 イタリア語ではより多くの数字、3/25段階でなんと69名が挙げられている。https://www.avvenire.it/attualita/pagine/coronavirus-i-preti-morti-emi lia-lombardia

 関連で、読書会のメンバーから中世黒死病関係のデータを教えられた。石坂尚武『イタリアの黒死病関係史料集』刀水書房、2017年、14000円。もとは同志社大学『人文学』に連載されていた。てっとり早くは以下参照。https://note.com/wilde_recoleta/n/ne9cac12938cf

 それで初めて知ったのだが、イタリアの夏のヴァカンツァは、実は夏に活発化するネズミノミ(言わずとしれたペスト菌の仲介動物)から逃れるための,富裕層の行動が習慣化したもの、だったらしい。これは思わぬ収穫であった。

【追伸】関連のブログ 3/26,27:http://blog.livedoor.jp/wien2006/

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