今日のテレビ番組2点:飛耳長目(36)

① BS4Kで17時から1時間やっていた。ドキュメンタリー・テラ「アイスブリッジ大論争!氷河が変えた人類史」。再放送は来週火曜の午前8時から。

 「まるで生命体のような地球の営みに迫るシリーズ。今回は、人類学者が繰り広げる大論争だ。欧州と北米を覆った氷河を人類が渡ったという常識を覆す新説に迫る。

 今、欧米の人類学者が大論争を繰り広げている。人類移動は「欧州、アジア、アラスカ、北米」が定説。しかし欧州で特徴的な石器が北米で見つかり「欧州、北米」ルートが大浮上。注目されたのは2万年前の氷河の動きだ。ある時期、欧米が氷の橋で繋がり人類が移動したという。取材班は現地調査に密着、新証拠発見の瞬間に立ち会い、DNA追跡調査も実施。氷河のイメージ映像や再現Vを交え人類史の謎に迫る。」

 氷河期には海水が氷になって海が後退する。だから大西洋の幅も狭くなる。そこを通ってユーラシア大陸のヨーロッパ側から、狩猟民が獲物を追って結果的に北アメリカに渡っていった、という仮説。証拠はフランスで発掘されたものと同じ石器がアメリカ大陸東岸でも出てきたから。イヌイットはそれくらいの移動はやっていた由。カムチャッカ渡来単発の従来説が揺らいでいるわけ。

② BS11(イレブン)「歴史科学捜査班特選」で、今日の20時から1時間やっている。「真説・関ヶ原 実験で明らかになる合戦の実像」。

 「慶長5年、1600年、徳川家康を総大将とした東軍約9万人と石田三成率いる西軍約8万人の軍勢が激突した天下分け目の戦い「関ヶ原の戦い」。戦いが始まって4時間。徳川家康が西軍小早川秀秋に向けて寝返りを促す威嚇射撃を行った「問鉄砲」。これをキッカケに東軍への寝返りを決意した小早川の行動で西軍陣形は総崩れとなり午前8時から始まった戦いは6時間で勝敗が決まったという。しかし、この通説を根本から覆す説が近年、発表された。捜査班はその全容を掴むため専門家のもとへ。そこで知る驚きの説とは?なんと主戦場は関ヶ原ではなかった?また問鉄砲は本当に行われたのか?検証から明らかになる問鉄砲の真実とは?さらに当日発生した霧を再現。捜査班が行った実験から霧が及ぼした影響が見えてくる。東軍が勝利した関ヶ原の戦いとは一体何だったのか!」

 この番組のミソは、「問鉄砲」や濃い霧の中で「赤揃」がみえたかどうか、の実験なんかを実際にやってみて検証したことだ。通説の布陣での発砲実験だと、あの距離では全然聞こえないことが一目(耳?)瞭然だった。こういうことを抜きにして、これまで、江戸時代の軍記物や明治の参謀本部作成布陣図を根拠に(両方とも史実ではなかった)、従来説がまことしやかに述べられてきた、というわけ。これは徳川幕府に都合のいい物語の創作にうかうかとのせられてしまった例である。講談師ではないのだから、研究者を自称するなら恥じ入るべし、だ。もって他山の石とすべし。

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