赤いシリウスの謎

 一週間ほど前、面白いテレビ番組があった。
 以下、うろ覚えですが。

 プトレマイオスの「アルマゲスト」や、キケロやセネカの記録によると、彼らの時代、すなわち古代ローマ時代においては、シリウスは赤色だったという。現在は青白いから、2000年間の間に色が顕著に変わったことになる。
 天体や星座の世界で、たった2000年での変化というのは考えがたい現象で、これまでの学説だと数万年はかかるとされてきた。
 となるとありえないのだが、多くの学者が入り乱れて色々な仮説を提出した挙げ句、どうやら最近の学説だとこういうことらしい。
 恒星は普通青く光っているが、寿命が来ると赤色巨星になり、消滅すると青白く白色矮星となるが、そのとき、特殊な条件下でファイナル・ヘリウム・フラッシュ現象が起こって、わずか数ヶ月で急激に膨張して赤色に変わり、最終的に燃え尽きることがある、のだそうだ。

 天体を観測していて、その現象を偶然見つけたのが、なんと日本人の桜井幸夫というアマチア天文家で20年前のことだった。1996年2月、見なれない星が射手座の一角に突然出現したのだ。それは「桜井天体」と名づけられた。
 こうして、現在青白く光るシリウスBが昔は赤色だった、という謎が解明されたわけである。

 ウェブでも、まだ旧聞の内容しか載っていない。
 http://mirahouse.jp/drop/seishu/red_sirius.html

 だけど、現在NHKオンデマンドで公開中のようだ。但し単品だとアップの期限は2/22。もう時間がないが、見放題だといつでも見ることできるらしい。
 古代ローマ史をやっているのなら、是非見ておいたほうがいいだろう。
 http://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2018084847SC000/?capid=nte001

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